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げんちゃんの発達障害プロジェクト

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繊細で細かく気づくお子さん。理解されない攻撃性

  たくさん書きたいことがあるのですが、忙しくて、なかなかしたためられない毎日です。そんな中で、ちょっと興味深いことがありました。

げんちゃんの野球教室の話です。

 先週、見に行くと、やけに反抗的なお子さんがいて、先生が大変そうだなと思いました。5年生らしいのですが、何が気に入らないのか、始終反抗的で、先生を口汚くののしっています。自己主張が強いようで、注意すればするほど、もっと態度が悪くなっています。

 野球技術は上級だし、周りにも注意がいっているし、頭もよさそうなんだけど・・。

 もしかしたら、いわゆるアスペルガーのようなお子さんなのかも、と私は思いました。

 帰りに、困ってる先生に、私の経験から思いつくことをアドバイスしました。

げんちゃんとは、真逆のタイプ。 私のアドバイスが、あってるかどうかわかりませんが。・・・

「ひどく攻撃的になるときは、けっこう本人の恐怖心や不安が、もとになることがありますよ。げんちゃんも昔、後ろに人がいると、何かされるんじゃないかと感じて、後ろの人にちょっかいをかけたりしてました。
 あの子は、アスペルガーかどうかわからないけれど、発達の問題をかかえているかもしれませんね。」

そんなことがあって次の週、Sさんが、げんちゃんの野球を見に来てくれました。私は、ついでに、その攻撃的になっているお子さんのことを見てもらうように頼みました。

 Sさんは、先生に許可をとってグランドに入り、静かに見守っていました。

さて、終わって、先生とSさんが話していることを聞くことができましたよ。

 このお子さんは、先週とはうってかわって、その日は、すごくおりこうさんでした。ところどころ、軽くスタンドプレーは見られるものの、まあ、許容範囲。
 悪いところがあまり出ていないので、Sさんは状況判断が難しいかも、と、ちょっと心配。でも、Sさんは、すべてお見通しのようでした。

S「この子は、まわりも見えて、チームにちゃんと入ってプレーをしているし、運動能力も知的なものも、とても高いです。投げるのも取るのも、腕だけではなく顔の方がいっしょについていっている。空間認知も高いし、気持ちも行動からずれていない。アスペルガーとかではなさそうですね。」

野球の先生 「そうですか~。」
  先生はほんと良い方です。彼をなんとかしたくて、Sさんの言うことを必死で聞いています。

S「ただ、彼は、感情がすぐに爆発しやすく、抑えることができないでいますね。 それは、この子がとても繊細で、小さなことを気づきすぎるのがもとになっています。」

野球の先生は、Sさんがそう言うと、はっとしたようになりました。

野「そうなんです。この子は、ある時、一塁を任せるというと、家に帰って、ファーストミットがないと1塁を守れないから、買ってくれ、と親にせがんだようです。
 おかあさんから問い合わせが来ました。僕はそんな高いもの買わなくても大丈夫です。と言って、さらに、グローブに指をこうやって入れると、球をとりやすくなるから問題ない、と付け加えてあげました。すると、あの子は、次の時、”先生こうやると確かに取りやすい”、とうれしそうに言ってきました。」

先生によると、それ以外にも、彼のマニアックな野球へのこだわりがけっこう垣間見えてたようで、聞くと、それらは、子供のそれとは思えないくらいでした。

Sさんは、聞きながらさらに説明します。

S「たぶん、普通の子は流してしまうようなことを、とても気にしてこだわる。そして、気にしたら、なかなかそれが捨てられなくて、次に影響するんです。納得がいかないところで踏みとどまっているところに、ちょっとした叱責がはいったりすると、感情が爆発してしまうんです。叱責というほどのものでなくともです。彼自身も自分のことをよくわかっていなくて、自分自身の感情をコントロールできない。

 しかし、この子は実は、とても、優秀なお子さんなんですよ。」

野球の先生は、深くうなづきました。なんせ、この子は、あらゆる場面でチームの士気を落とし、先生はやめさせるべきか悩んでいたようでした。

S「この子の感情が爆発した時に、みんなの前で叱ると、ますますそれに火がついてしまうから、タイミングをずらして注意することが大事です。しかも、皆の前で注意すれば逆効果です。まずは認めてあげて、自分のところに呼んで、なぜ、怒っているのかそっと聞いてやることが大事です。細かいことにこだわってそこから離れられないでいることも多いから、これは、こういう理由で気にしなくてもいいんだよ、とそのことがらを、細かく分解して説明してやって、切ってやることも必要です。」

S先生の解説に、野球の先生も私も、う~ん、すごいな~・・・とうなってしまいました。たった一度見ただけで、なんで、こう的確にわかるのか!

夕方のグランドは、教育実習みたいな感じになって、野球の先生は、さらにこんなことを話し始めます。

野「実は、先日、げんちゃんのお母さんが言ったことを参考にして、練習の前、彼に優しく言ったんです。”なんでも、違うなと思ったり、困ったなと思うことがあったら、とにかく、僕に言いにおいでね。僕はおこらないからね。ぼくは、君が好きなんだよ。だから相談に来るんだよ。”、と。
 そしたら、まさか来るとは思わなかったけど、しょっぱなから来たんですよ。」

げんママ「へ~、大したアドバイスでもないのに、先生すごい!」

野「彼は、今日はユニフォームじゃなくて私服で来てたでしょ。いつもだったら、最初に僕が、”なんで私服で来たの?”と、と聞いたと思うんです。いつもだったらそのあとに、たぶん、うるさい! となったと思います。別に非難して言ってなくても、すぐそうなるんです。
 しかし、僕がはじめに、彼によりそうことを言っていたものだから、自分から、”今日は、ユニフォームがまだかわいてないからこれで来た” と言ってきたんです。ぼくは、そうか~、それはしかたないよね。と言い、スムーズに練習に入れました。」


さらに、先週彼は、打順が回ってくるまで、銘々で行うバッティング練習を、拒み続けていました。それについて、ついでにたずねてみると、実は彼なりの理由があった。

 砂地においた目印のコーンの位置で、めいめいがバッティング練習をやるはずだったのに、最近ではそれがおざなりになっていて、彼だけそれにこだわり、練習ができなかったというのです。

そんな時に、先生に、バッティング練習をちゃんとやりなさい。と言われたものだから、そのあと、先生をののしり、最後まで、先生に対立して、練習を終わったようでした。

先週の一連の彼の行動を見ていた私は、ただただとんでもない子としか見えませんでした。
(S先生と違って、なんて凡人の私。笑)

なるほど、この子は、そもそもある意味優秀すぎて、ほかの子のように、適当に流すことができないでいたのですね。本人は理由があるのだけど、表現形態がとっぴで反社会的なところがあるので、だれにも、親にさえ理解されず、孤立して、今や野球教室さえやめさせられかねない状況に陥っていたわけです。

今日、野球の先生が、その子を認めて、その子の細かい事情に耳を傾けたことで、とてもスムーズにまわっていたのでしょうね。

S「認めてあげて、ときにほめてあげるといいですが、優秀なだけに、気を付けないと、今度は天狗になってしまいます。だから、ほめるときも、具体的に、どこがほめるに値するか、を言ってあげなくてはなりません。そして、そのあとにできてないところも言って、やさしくそこもがんばるといいよ。と付け加えてあげるとバランスがとれます。」

とSさんは付け加えました。

彼はその日、ゆる~い野球教室に、一人強硬チームのメンバーが入ったような動きをしていました。感情をあらげることもなかったようで、彼は、ちょっとできることをひけらかすような雰囲気あったけど、まあ、許容範囲。 身体能力も頭脳も、かなり高いことがわかりました。もちろん、まわりに対する注意の広がりも、アスペルガーではない。

野球の先生のその日の対応と、Sさんの解説とアドバイスで、彼の一生がこれから上向きになっていくようで、私もとってもうれしかったです。

ある意味、げんちゃんとは真逆です。その子は、細かく気づいて、自分で正しい方向に道をつける力を持っている。ただ、細かすぎるのと、それがこだわりとなり、感情が制御できない。たぶん、親ですら理解できず、愛情不足に陥っている。 だから、認めてあげる、ほめてあげる。ということが有効だというのでしょう。

優秀で繊細すぎる一面が、本人を苦しめているというパターンなのかもしれません。

周りに認められ、自分自身を知って、感情コントロールしてあげれば、その子は、将来ほんとに優れた人材になる可能性だってある。

野球の先生の顔も明るかったです。やはり、なんとかその子を導きたいと悩み続けていたのでしょう。良い先生ですね。

最後にSさんが、
「あの子の親御さんは、もっと育児のレベルを上げないとね。」
とつぶやきました。そして、

「ははは・・・げんちゃんと、対極だね。その正反対パターンがげんちゃんだね~。」
と大笑い。私も噴き出してしまいました。

まるでつかまない、感じない。感情もどこにあるのか・・・・
結局、一人まかせていたら、その子の反対で、とんでもないところに行っちゃうので、決してほめてのぼせさせたり、やけに認めたりしてはいけない。

平和な顔で、ぼけ~っと、やっとかっと打順は把握していたげんちゃんに、たら~っと汗が出るような気持ちですよ。やれやれ・・・

しかし、お見事Sさん、でした。アスペのお子さんや、発達の問題があって、攻撃性が強く出て、しかもIQの高いお子さんにも共通するヒントがありそうですね。

by glow-gen | 2019-04-18 16:45 | 野球教室 | Comments(20)

障害をネガティブに思う母親と、認めない母親

 げんちゃんが、発達にどうも問題がありそうだということを受け入れたママの行動は、すさまじく自分でも前向きだったと思います。もともと楽観主義だし、人にどう見られようと、やりたいことをやる、といった性格なので、人に言いまくって、情報を集め、本を手当たり次第に取り寄せ研究研究・・・なんか楽しそうだね、とさえ言われてしまったくらい、突進型なのです。
 
 しかし、発達問題児のママになってみると、今まで気づかなかったのですが、ハンディキャップのお母さんにはいくつかパターンがあることに気づきました。

 職場にいるダウン症の子供さんをもつお母さんは、子供は障害児なのでしょうがない・・・といったネガティブなとらえかたをずっとしていました。その子は絵が本当に上手なのですが、それをのばして、世界のピカソにしてやるぞ~、みたいな、楽しくてわくわくするような発想をしたことはなかったようです。
 T君は、すごい才能をもっているよ! 谷を嘆くのではなく、健常児が絶対にもてない、すごい才能を伸ばそうよ。ママがプロデュースして、絵を売って、T画伯になるかもしれない。

 私が前ブログの、天才は片寄っている、という本の話をすると、彼女はびっくりしてました。そんな風に考えたことない・・・この子は障害があるから、”普通”は無理なんだ、そういう発想しかしてなかった。と言いました。でも、なんだか、とっても明るくなって、盛り上がってしまいました。

 それから、アスペルガー的な障害、知能指数はある程度あるような障害の場合、その障害をなかなか認めないママもいるようです。
 支援、ということが、屈辱に感じて、できるだけ子供を普通の子と同じに扱いたい、と思うあまり、すっかり子供が成長して、どうしようもなくなって、いきづまってしまう。そういうママの場合、周囲も遠慮して、アドバイスや、積極的な支援は難しくなります。

 やはり、子供の障害は個性です。つらいときもあるけど、楽しみましょう。それから、やっぱり、勉強して研究した方がいいです。みすみす、宝をみのがすようなことをしてしまうかもしれません。

 発想は、面白い方が良いと思います。
 発達障害が微妙な我が子を、今や、天才予備軍と思いこむ、なんてのは、とても楽しいです。
ダウン症のような、一見谷ばかりと思えるような子供だって、それとひきかえに、何かすごい贈り物を神様からもらっているはずだ、と思いこんで見つめると、そのようになっていくような気もします。
 そうありたいな、と思っています。
 いわゆるできのよい子をいただいたら、それは恵み。でも、そうでないのもまた恵み。楽しい戦略をたてていきましょうね。

 ハンディキャップママ、ファイトですよ~。子供の未来はママにかかっています。ま、でも、しんどい時もあるから、そんな時は、思いっきり愚痴りましょう。子供にあたることもあってもいいです。あとで、ごめんね~。ママは愛してるんだよ~ほんとだよ~。と好き好きしましょうね。

 


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by glow-gen | 2011-01-14 19:30 | 障害児の親 | Comments(2)



中学2年の息子。5歳で、発達障害発覚、改善に取り組むママの格闘と改善ノウハウの記録。
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げんちゃんママの紹介
中学2年になる息子げんちゃん。5歳の秋に、発達障害が発覚。最初はショックだったけれど、脳はまだまだ未知数。ママがなんとか素敵な子供に育ててみせるぞ~。最初はIQ60、・・コミュニケーションも微妙。身体もふらふら、はさみもにぎれず・・・もちろん絵もまったく描けず、5歳なのに、ほとんど2歳児みたいでした。いや、それ以下の機能もたくさんありました。
 「子供の脳に良いこと」を書かれた鈴木昭平先生が主催する、エジソンアインシュタインメソッドに出会って、ママが改善をさせることを学びました。そこを皮切りに、日々研究を積み重ね色々取り組み、相当改善してきました。、たまたま支援クラスができなくて、普通クラスの1年生に入学しました。2年の2学期から、支援クラスができて入ってます。算数の学習障害は、ひどく、相当苦労してますが、毎月毎月、必ず進化しています。日々はらはらどきどき。 天才ぼうやに育てるべく、奮闘中。パパと一人暮らしをしている大学2年生の娘と、医療関係に働くワーキングママ。
 近くに住む、お姑さんに手伝ってもらいつつ、がんばっています。
1年生の2学期から週に1.5日学校を休ませて、ママがおうちでホームスクールをやりました。4年からは週二日になりました。さらに、5年の9月からは、2.5日に増え、3学期からまた、週2日にもどし、6年の後半からは、週に1日に減らしました。
近くに住む、主婦のK先生のおうちで、ママが仕事でできない日は、ホーム学習のお手伝いをしてもらっています。
 5年生からは、算数以外、試験的に普通クラスにシフトという快挙です。6年生は、すべて、普通クラスですごすようになりました。発達の改善に取り組みはじめて8年の歳月は、子どもをどんどん改善していきました。
 6年になって、不思議なセラピストのS先生に出会い、発達障害は意識の障害だ、ということを認識しました。意識が抜けたような状態のげんちゃん。その部分が改善されれば、発達障害のコアな改善につながると、がんばっています。中学は、地元の公立中学へ入学。国語と算数だけ、支援クラスで、マンツー指導を受けています。ホームスクールは中学からは中止しています。
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