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げんちゃんの発達障害プロジェクト

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療育手帳ショックはきいたぞ~・・・!

 げんちゃんの新しいクラスは理科の女性教諭です。支援クラスは去年と同じ。ほんとに、これはありがたかったです。

げんちゃんの様子は、とりあえず、目標は定められるようになってきました。
「これは何のためにやるの?」
ということさえ、あまりわからなかったのが、
「○○するため。」とか、それなりの答えをしてきます。しかし、そこから先、じゃあそのために今何やるの? となると、とんちんかんも多く、行動が行きつ戻りつ、とても、非合理的になってしまうことが多いです。手元の現在に目的を落として来れるようになること。それが今のテーマです。

だったら、いっしょにすればいいじゃない。とか、それならなぜ、持って帰らなかったの? とか、あいかわらず、普通の子ならしないようなとんちんかんがまだまだ多く出ます。
例えば朝の用意とかも、急がなきゃいけない、とわかっていても、じゃあ、何をどうして・・・というようなことがなかなか難しいようです。

さて、げんちゃんは、学習からも、日常のやるべきことからも逃げ続けるので、がんばらねば、絶対障害児という枠からは出られないんだよ、と感じてもらうため、あの手この手の手段を取り続けている私です。

その一環で、障害者手帳を取りに行きました。げんちゃんのウィスクの結果では、手帳は難しいかも、と、以前説明されていたので、手帳のことは放置したままになっていました。

 しかし、なんやかんや言いながら、どっか自分はできている、と思っているげんちゃん。奮起するために、使える材料はすべて使いたい!
たとえ、手帳は取れなくても、取りに行かせることで、げんちゃんの気持ちは動くに違いない。

”このままじゃやばい。俺は本気でがんばる。” そういう真摯な気持ちになってもらわなければ、げんちゃんの今を突き抜けることはできません。

療育センターで田中ビネー検査を受けるように申し込みました。電話で申し込み、6年の時のウィスクⅢの検査結果、83(くらいだったと思う)と言うと、手帳は取れないかも、と言われました。
でも、手帳の目的は、本来のものだけではなく、げんちゃんに自分の立ち位置をちゃんと感じさせ、やる気を起こさせるためのもの。とにかく、受けさせてほしい、とお願いしました。

さて、テストを受けに行くと、担当の先生から問診を受けます。それまで私とげんちゃんが歩んできた道を、手短に彼女にお話ししました。
たくさんのお子さんにかかわってきたその先生は、私のようにがむしゃらに取り組んでいるお母さんに会ったことがない、とびっくりされました。そして、熱心に話を聞いてくださって、私が最近たどりついた意識のことも熱心に聞いて下さり、”勉強になりました~”、と言ってくださいました。
(あらら力入りすぎちゃったかな・・・笑)

そのあと、45分ほどで、テストは終わると聞いていたのですが、なかなか終わりません。外で待っている私もすっかり待ちくたびれてしまいました。
1時間はゆうにかかったような気がします。やっと呼ばれました。

「げんちゃんねばりますね。一生懸命集中して、答えを出そうと必死でした。お母さんが、今までどんなことをやってこられたのか、想像がつきます。こんなにがんばれる子はなかなかいませんよ。すごいです。」

げんちゃんは、手帳をもらいたくないために、できない問題も、必死で食いついていたのでしょうね。

「あの、もし、手帳をとれない判定になっても、げんちゃんには言わないでくださいね。」
私が言い終わるやいなや、先生は、すまなさそうな顔をして、
「それが~・・・お母様にショックを与える様で申し訳ないのですが、手帳取れますよ。」
な~んと、結果は73だったそうです。75以上80までがグレー判定で、ケースバイケースで与える。80以上であれば手帳はもらえない。そういう判定のようです。

「やった。取れた!」
思わずガッツポーズをしてしまった私に、先生は怪訝な顔されました。普通は、確かにショックを起こす場面です。先生は、たくさん、がっくり肩を落とす母親を見てこられたそうです。

しかし私は、点数が何点高いとか低いとかいうことよりも、げんちゃんがそれによって、心を動かしてくれることの方がうれしくて、つい、ガッツポーズをしてしまったのです。
 なんせ、げんちゃんに前向きなチャレンジ精神がしっかり生まれることの方が、目先の点数より大事だと思っていました。だって、自己意識がしっかり正しい方向性で出てくれば、IQは上がるはずです。だから、今のげんちゃんのIQが低く出ても、そう気にはならないのです。

げんちゃんに、そのことが伝えられました。少々のことで、落ち込んだりするとこを見たことがないげんちゃんですが、さすがに、その時の顔は青ざめていました。
「あ~・・・僕はだめか~・・・」
しばらくため息をついています。

「だから言ったでしょ。気持ちを入れない勉強をやっていても、絶対に頭はよくならないの。今までげんちゃんが、やってきたことの結果が出ただけよ。わかったでしょ。おかあさんがおどしで、将来あなたは行くとこがないからね。って言ってたわけじゃなかったでしょ! なんでもやってるふりしてるだけじゃ、力はつきません!」

私は、しれっと言いました。変な話、Sさんも、その結果を聞いて大喜び!
前回のブログで書いたように、意識のエネルギーが出て、逃げる気持ちを捨てれば、IQなんて、外側のもの。少しずつ伸びてくるし、場合によっては劇伸びする。Sさんも、内側の心を見ています。

何をしても、絶対にふてぶてしく逃げようとしているげんちゃん。いろんな現実を言っても、彼自身、親が大げさに言うくらいに感じ取っていたのでしょう。甘えと現実認知の弱さゆえに、自分の立ち位置をなかなかつかめないげんちゃん。私も、S先生も、K先生も、やっとげんちゃんにレッドカードが出せた気分です。

療育の先生に話を聞くと、田中ビネー検査は、社会に出て必要な力を中心に言語力に重きをおいている検査だそうで、げんちゃんが、話を聞いて、ちょっと複雑なことになると、まったく理解できていないことが多く、そういうというところがクリアするのをはばんだのではないかと思います。ウィスクⅢとは傾向がずいぶん違うのだとか。

でも確かに、最近の逃げ回っているげんちゃんは、学習面でもいいとこなしで、WISCだって、ほんとに80以上あるのかしら、と疑うばかり。まあ、こっちが現実に近いわな~・・・と思います。

しばらく、げんちゃんは、家で打ちひしがれていましたが、やはりげんちゃんのこと。演出を間違うと、あっというまに、そのことにも平気になりそうだったので、危ない危ない。ほんとになんでも捨て去ってしまう子!

げんちゃんを鼓舞して、自分と向き合わせるための現実として、手帳はありがたかったです。ここで、多少点数が高く出てもらえないより、手帳がもらえたことの方が、今後の彼のためになります。

それをきっかけに、どかんとげんちゃんは前向きに、とはいかないけれど、こういうことも、少しずつ少しずつげんちゃんが変わるための積み重ねの一つになってきているようです。
5年の有効期限。げんちゃんは、5年後それを突っ返したい、と思っているようです。だったら、もっともっと気持ちを入れて、なんでも取り組まねばね!

テストを受けたのは、3月春休み。なかなか書く時間がなかったので、すでに、あれから1か月・・・日々、変化し続けているげんちゃんです。

昨日、久々に、ピアノの練習についてみました。げんちゃんはすいぶんかわったな、と思いました。私が間違いに気づいて訂正してやると、素直に聞いて、一生懸命訂正しています。楽譜の途中からも修正箇所を難なく弾いて見せます。楽しく母と子がピアノ練習。な~んか、こういうの初めてじゃない??トルコ行進曲も、とりあえずざっくり完成しました。指の力が強いげんちゃんのそれは、力強くかっこいいいです。

変わり始めているんだろうな~・・




by glow-gen | 2019-04-27 00:47 | 知能検査 | Comments(10)

発達障害の本質かも、自己意識の出方、大きさ。

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運動会のクラスの旗をデザインしました。聖火の火の部分は、何か描こうとして描けないでいたので、とりあえず、絵柄を聖火に見立てて、火を描いてやったんだけど、描かない方がよかった。とほほ それにしても、色といい、栄光をつかみ取れ、なんていう、素敵なキャッチ。逃げがつきまとうけれど、前向きな気持ちになっているのかもしれませんね~。

最近になって、ようやく少し見えてきたこともあります。

先日、職場に発達障害の1年生の男の子が来ました。その子は、4歳の時から交流がありました。
発達検査表があったので、5歳の時に記入してもらったら、げんちゃんとたいして変わらなかった、と言っていました。そのころ、彼は、言葉も少なく、体幹もよわよわしく、げんちゃんの昔とあまりかわらないように見えました。

ところが、彼は小学校進級を前に、今回IQ検査をしたら90台、支援に所属しながら、普通クラスで毎日過ごしていると聞きました。
そして、私がもっともびっくりしたのは、その子が、待合室にある破れた絵本を、お母さんに言われて持ってきて、

「読みたいからなおしてください。」

と言ったことです。さらに、その子は、
「今日、治療って何時間かかるの?」
と言い、
ちょっとじゃれている間、「それは何円?」というセリフまで飛び出してきました。

1~2年前は、言葉数も少なくて、目も合わないような感じだったその子が、目を見て、げんちゃんが言ったこともないような、意志の伝え方をした。

”この本を読みたいから、なおして。”

おまけに、時間という概念も生まれているし、物がお金で等価におきかえられる、という感覚を持っている。

これは、げんちゃんではありえないことでした。
スタートは、あまりかわらないように見えたこの子とげんちゃんの違いは何なのか。私は、即座になるほどと思いました。これはすべての原因ではないかもしれませんが、このお子さんには、げんちゃんにはなかった自己意識というものがあるのではないか。

げんちゃんとその子は、最初は似たように見えただけで、自己意識のあるなしで、時を追うごとに、IQに代表される外側の成長に差がついてきたんだろうな、と感じました。
その子のお母さんより、私はたぶん、たくさんあれこれやっていたと思います。なんせ、やれることのすべてをやったと断言してはばからないほど、私は、そのころ、げんちゃんの改善に全精力を費やしていました。(今もか・・・笑)

しかし、自己意識がまったくないげんちゃんは、私の努力を、すべてざるで受け止めるかのごとく、げんちゃんの前を素通りして、かなり非効率にしか成果をあげていかなかったんだろうな、と思いました。

 言ってみれば、げんちゃんは、必死で入力したパソコンのキー操作が、次に何も指令をつなげないようなもので、意識が希薄すぎて膨大なアクションを捨て去っていたのででしょうね。
 ”これは何だろう?””あれ?””なぜ?”” なるほど~・・””そうか~。・・・”
人が心で無意識に行う自分への機動力がぜんぜんないげんちゃんは、目の前でおこるすべての事象は、ただ過ぎ去るだけ。彼に少ししか作用しなかった。

それに対して、友達のお子さんは、最初に会ってから今まで、げんちゃんより、ずっと外からの刺激を自分のものにしてきたのではないかなと思いました。もちろん、普通のお子さんより、それは、希薄だったのかもしれないけれど、少なくとも、げんちゃんよりは、はるかにできていた。

つくづく、Sさんが、
「ある意味、げんちゃんのような子が、ここまでこれたのは、奇跡だとも言える。」

と、よく言いますが、げんちゃんのような子とは、まさにこういうことだったんだな、と感じました。げんちゃんは、今でもその傾向は強いですが、自分がこうしたい、どう感じるといったことを、ほとんど言ったことのない子でした。たぶん、自分がどう感じるか、わからなかったのでしょう。そんなことがありえるのか、と思うけれど、自己というものがぼんやりしていて、何をやらせても、自分の中をただ通り過ぎていく感覚しかなかったのだと思います。

学習も覚えるためには、心で覚えようという意思がなければ絶対覚えられない、とSさんは言います。脳が動くには、意識のエネルギーがいるのだそうです。

これを理解するのにとても役立つのは、前回のブログで書いた感情が爆発しやすいお子さんの話です。自己意識のエネルギーが強く、そのエネルギーは脳にアクションを促す。脳は、強いエネルギーを受けて、どんどん動く。
 アクションをおこすエネルギーが強ければ、脳は、過剰に働き、それと同様に、感情も過剰に動くというわけです。
 前のブログで書いた子は、小さなことにも過敏に反応し考え、同じレベルで、感情も過敏に発動してしまうというのではないでしょうか。

 そう考えると、げんちゃんが正反対、と言うのもうなずけます。自己意識がまったくというほど出ていないげんちゃんだったとしたら、それによって動かされる脳の働きも低く、感情も当然静的になるのです。つまり、IQだって、ちっともぱっとしなくなるのではないか。

 しかし、6年生からS先生にお任せすることになって、げんちゃんは、やっと自己意識を外に出してもらった。もともとそれがないわけではなく、出方が誰よりも少なかった、という状態だったのだそうです。

 そして、自己意識が外に出てくると、最初は、赤ちゃんに毛が生えたようなありさまで、好き勝手に感情が爆発するような感じになる。やっと脳にも、指令が出されるようになってくる。(だとすると、ほんとは学習も、もう少し簡単で、考えるためのエネルギーが小さいものの方がいいのかもしれません。)

感情が爆発するだけのげんちゃんは、やがて、やらなきゃいけないけれどやりたくない。と、把握するようになる。(この段階の長いこと・・・)

 一方、げんちゃんは、今までまったく自己意識がとらえたこともないことを、初めてとらえているわけで、処理の仕方もわからず、不安感と疲れと、相当なストレスを感じてしまう。
 
今のげんちゃんを端的に言うと、行く方向はわかるものの、具体的にやるべきことと結びつかず、もがき出た自我だけが、自分を認めてほしいと願っている。そんな感じなんでしょうかね。

 ”ちゃんとやるのはきつい。”だから逃げる。でも、ちゃんとやってるポーズは作って、それを認めてほしいとあがき続けている。私にはそう映ります。

 げんちゃんがS先生に指導を受けるようになってからの歩みは、まるで、人間が、自己を確立するステージを、一つ一つ分解して構築するようです。興味深いと言えなくはないけど、ほんとにじれったい。

一見突き抜けなくていらいらするけれど、実は、水面下では進化していってることも確かなんでしょう。
ただ、水面下で上っている階段があまりにも高いから、一つ登れば、そこで、もういいや、となるげんちゃん。じれったいじれったい・・・・

 今思えば、昔、様々なトレーニングなり学習を、トップダウン方式に、クオリティーは低くても、なんとかやってこれたのも、いやだ、とかめんどくさいという気持ちさえ、認識できなかったからなのかもしれません。

今、げんちゃんは、自己意識が出てきたために、昔トップダウンでやったことが、むしろできなくなっていて、どうしちゃったのと、当惑することもあります。

自己意識エネルギーの出方、大きさ・・・そういうものを見つめたら、発達障害の本質が見えてくるのかもしれない。そう感じるこの頃です。



by glow-gen | 2019-04-23 23:16 | 意識のこと | Comments(6)

繊細で細かく気づくお子さん。理解されない攻撃性

  たくさん書きたいことがあるのですが、忙しくて、なかなかしたためられない毎日です。そんな中で、ちょっと興味深いことがありました。

げんちゃんの野球教室の話です。

 先週、見に行くと、やけに反抗的なお子さんがいて、先生が大変そうだなと思いました。5年生らしいのですが、何が気に入らないのか、始終反抗的で、先生を口汚くののしっています。自己主張が強いようで、注意すればするほど、もっと態度が悪くなっています。

 野球技術は上級だし、周りにも注意がいっているし、頭もよさそうなんだけど・・。

 もしかしたら、いわゆるアスペルガーのようなお子さんなのかも、と私は思いました。

 帰りに、困ってる先生に、私の経験から思いつくことをアドバイスしました。

げんちゃんとは、真逆のタイプ。 私のアドバイスが、あってるかどうかわかりませんが。・・・

「ひどく攻撃的になるときは、けっこう本人の恐怖心や不安が、もとになることがありますよ。げんちゃんも昔、後ろに人がいると、何かされるんじゃないかと感じて、後ろの人にちょっかいをかけたりしてました。
 あの子は、アスペルガーかどうかわからないけれど、発達の問題をかかえているかもしれませんね。」

そんなことがあって次の週、Sさんが、げんちゃんの野球を見に来てくれました。私は、ついでに、その攻撃的になっているお子さんのことを見てもらうように頼みました。

 Sさんは、先生に許可をとってグランドに入り、静かに見守っていました。

さて、終わって、先生とSさんが話していることを聞くことができましたよ。

 このお子さんは、先週とはうってかわって、その日は、すごくおりこうさんでした。ところどころ、軽くスタンドプレーは見られるものの、まあ、許容範囲。
 悪いところがあまり出ていないので、Sさんは状況判断が難しいかも、と、ちょっと心配。でも、Sさんは、すべてお見通しのようでした。

S「この子は、まわりも見えて、チームにちゃんと入ってプレーをしているし、運動能力も知的なものも、とても高いです。投げるのも取るのも、腕だけではなく顔の方がいっしょについていっている。空間認知も高いし、気持ちも行動からずれていない。アスペルガーとかではなさそうですね。」

野球の先生 「そうですか~。」
  先生はほんと良い方です。彼をなんとかしたくて、Sさんの言うことを必死で聞いています。

S「ただ、彼は、感情がすぐに爆発しやすく、抑えることができないでいますね。 それは、この子がとても繊細で、小さなことを気づきすぎるのがもとになっています。」

野球の先生は、Sさんがそう言うと、はっとしたようになりました。

野「そうなんです。この子は、ある時、一塁を任せるというと、家に帰って、ファーストミットがないと1塁を守れないから、買ってくれ、と親にせがんだようです。
 おかあさんから問い合わせが来ました。僕はそんな高いもの買わなくても大丈夫です。と言って、さらに、グローブに指をこうやって入れると、球をとりやすくなるから問題ない、と付け加えてあげました。すると、あの子は、次の時、”先生こうやると確かに取りやすい”、とうれしそうに言ってきました。」

先生によると、それ以外にも、彼のマニアックな野球へのこだわりがけっこう垣間見えてたようで、聞くと、それらは、子供のそれとは思えないくらいでした。

Sさんは、聞きながらさらに説明します。

S「たぶん、普通の子は流してしまうようなことを、とても気にしてこだわる。そして、気にしたら、なかなかそれが捨てられなくて、次に影響するんです。納得がいかないところで踏みとどまっているところに、ちょっとした叱責がはいったりすると、感情が爆発してしまうんです。叱責というほどのものでなくともです。彼自身も自分のことをよくわかっていなくて、自分自身の感情をコントロールできない。

 しかし、この子は実は、とても、優秀なお子さんなんですよ。」

野球の先生は、深くうなづきました。なんせ、この子は、あらゆる場面でチームの士気を落とし、先生はやめさせるべきか悩んでいたようでした。

S「この子の感情が爆発した時に、みんなの前で叱ると、ますますそれに火がついてしまうから、タイミングをずらして注意することが大事です。しかも、皆の前で注意すれば逆効果です。まずは認めてあげて、自分のところに呼んで、なぜ、怒っているのかそっと聞いてやることが大事です。細かいことにこだわってそこから離れられないでいることも多いから、これは、こういう理由で気にしなくてもいいんだよ、とそのことがらを、細かく分解して説明してやって、切ってやることも必要です。」

S先生の解説に、野球の先生も私も、う~ん、すごいな~・・・とうなってしまいました。たった一度見ただけで、なんで、こう的確にわかるのか!

夕方のグランドは、教育実習みたいな感じになって、野球の先生は、さらにこんなことを話し始めます。

野「実は、先日、げんちゃんのお母さんが言ったことを参考にして、練習の前、彼に優しく言ったんです。”なんでも、違うなと思ったり、困ったなと思うことがあったら、とにかく、僕に言いにおいでね。僕はおこらないからね。ぼくは、君が好きなんだよ。だから相談に来るんだよ。”、と。
 そしたら、まさか来るとは思わなかったけど、しょっぱなから来たんですよ。」

げんママ「へ~、大したアドバイスでもないのに、先生すごい!」

野「彼は、今日はユニフォームじゃなくて私服で来てたでしょ。いつもだったら、最初に僕が、”なんで私服で来たの?”と、と聞いたと思うんです。いつもだったらそのあとに、たぶん、うるさい! となったと思います。別に非難して言ってなくても、すぐそうなるんです。
 しかし、僕がはじめに、彼によりそうことを言っていたものだから、自分から、”今日は、ユニフォームがまだかわいてないからこれで来た” と言ってきたんです。ぼくは、そうか~、それはしかたないよね。と言い、スムーズに練習に入れました。」


さらに、先週彼は、打順が回ってくるまで、銘々で行うバッティング練習を、拒み続けていました。それについて、ついでにたずねてみると、実は彼なりの理由があった。

 砂地においた目印のコーンの位置で、めいめいがバッティング練習をやるはずだったのに、最近ではそれがおざなりになっていて、彼だけそれにこだわり、練習ができなかったというのです。

そんな時に、先生に、バッティング練習をちゃんとやりなさい。と言われたものだから、そのあと、先生をののしり、最後まで、先生に対立して、練習を終わったようでした。

先週の一連の彼の行動を見ていた私は、ただただとんでもない子としか見えませんでした。
(S先生と違って、なんて凡人の私。笑)

なるほど、この子は、そもそもある意味優秀すぎて、ほかの子のように、適当に流すことができないでいたのですね。本人は理由があるのだけど、表現形態がとっぴで反社会的なところがあるので、だれにも、親にさえ理解されず、孤立して、今や野球教室さえやめさせられかねない状況に陥っていたわけです。

今日、野球の先生が、その子を認めて、その子の細かい事情に耳を傾けたことで、とてもスムーズにまわっていたのでしょうね。

S「認めてあげて、ときにほめてあげるといいですが、優秀なだけに、気を付けないと、今度は天狗になってしまいます。だから、ほめるときも、具体的に、どこがほめるに値するか、を言ってあげなくてはなりません。そして、そのあとにできてないところも言って、やさしくそこもがんばるといいよ。と付け加えてあげるとバランスがとれます。」

とSさんは付け加えました。

彼はその日、ゆる~い野球教室に、一人強硬チームのメンバーが入ったような動きをしていました。感情をあらげることもなかったようで、彼は、ちょっとできることをひけらかすような雰囲気あったけど、まあ、許容範囲。 身体能力も頭脳も、かなり高いことがわかりました。もちろん、まわりに対する注意の広がりも、アスペルガーではない。

野球の先生のその日の対応と、Sさんの解説とアドバイスで、彼の一生がこれから上向きになっていくようで、私もとってもうれしかったです。

ある意味、げんちゃんとは真逆です。その子は、細かく気づいて、自分で正しい方向に道をつける力を持っている。ただ、細かすぎるのと、それがこだわりとなり、感情が制御できない。たぶん、親ですら理解できず、愛情不足に陥っている。 だから、認めてあげる、ほめてあげる。ということが有効だというのでしょう。

優秀で繊細すぎる一面が、本人を苦しめているというパターンなのかもしれません。

周りに認められ、自分自身を知って、感情コントロールしてあげれば、その子は、将来ほんとに優れた人材になる可能性だってある。

野球の先生の顔も明るかったです。やはり、なんとかその子を導きたいと悩み続けていたのでしょう。良い先生ですね。

最後にSさんが、
「あの子の親御さんは、もっと育児のレベルを上げないとね。」
とつぶやきました。そして、

「ははは・・・げんちゃんと、対極だね。その正反対パターンがげんちゃんだね~。」
と大笑い。私も噴き出してしまいました。

まるでつかまない、感じない。感情もどこにあるのか・・・・
結局、一人まかせていたら、その子の反対で、とんでもないところに行っちゃうので、決してほめてのぼせさせたり、やけに認めたりしてはいけない。

平和な顔で、ぼけ~っと、やっとかっと打順は把握していたげんちゃんに、たら~っと汗が出るような気持ちですよ。やれやれ・・・

しかし、お見事Sさん、でした。アスペのお子さんや、発達の問題があって、攻撃性が強く出て、しかもIQの高いお子さんにも共通するヒントがありそうですね。

by glow-gen | 2019-04-18 16:45 | 野球教室 | Comments(20)

意識ー心とはなんなんだろう。やっと心にアプローチ・・・

 げんちゃんを必死で改善してきて、やっとげんちゃんの心というものが、現れてきたように思います。
そうなると、げんちゃんが、Sさんが言うように、たぐいまれな重症患者だったと今更気づく私です。おとなしくにこにこしていた赤ちゃんだったげんちゃんは、私はそんなに重症な発達障害とは思っていなかったふしがあります。
 
 昨日、私は研修だったので、げんちゃんは、パパと過ごしていました。たぶん、人生初じゃないのかな~・・・パパは、まったく育児放棄だったから・・・笑
私が帰って様子を聞くと、パパが言いました。

「今日、お昼は、ショッピングモールのフードコートに行ったんだけど、げんちゃんすごいよ。ぼくが、肉食べようってどんぶり屋さんに誘ったら、げんちゃんは、”いや、ぼくは、うどんが食べたいから”、と言ったんだよ。それで、お金をやったら、自分で買いに行ったんだ。」

はははは・・・・ほとんどの人は、これのどこがすごいのかわからないだろうと思いますが・・・

こっちの意見をおして、自分はうどんを食べたい、と主張するところがすごいのです。もし、昔のげんちゃんなら、なんとなく流されて、ぼ~っとどんぶり屋さんに行ったことでしょう。
なんせ、自分というものが捉えられていないげんちゃんです。パパには賛成できない、ぼくは、うどんだ! なんてことがありえないわけですよ。

こんなげんちゃんだから、ただなんとなく、勉強しろと言えば、机にいたし、こっちの言うことにも、そこそこ従って、さまざまなトレーニングをやってきたのかもしれません。
ただぼ~っとなんとなく・・・

だから、いろんな発達障害のお子さんを見るたび、たとえ、言葉があまりしゃべれない自閉症のお子さんでも、行動の原動力になる意志、心ってものがあるので、いつも、すごい! と感じることが多かったです。

支援学校に行っている、げんちゃんよりIQが低いというお友達でも、人としての人格、ってものが感じられる。それなのに、げんちゃんには、それがない。

時々主張しているように思えるときは、動物的な快不快などによって、脊髄反射的に主張しているような感じです。または、自分の世界観に入っているときは、意識、心というより、なんか、つきものに突き動かされて主張しているようで、そんなときでさえ、げんちゃんの人格を感じられなかった。

この日も、私が帰って、外食をしたときも、げんちゃんは、ただ、こっちの言うことに、ただ「うん。」と適当に返事をするだけで、意見なんてもんを言うことはありません。

この子の心は、どこまで、深いところに封じ込められていたのだろうか。

私は、とにかく、何もできないげんちゃんに、なんとか、つまめるところをつまんで引っ張り上げてきました。心は、ずっとつまめなかったから、体幹を鍛えるとか、絵が描けるようにトレーニングする、とか、安曇野方式も少しかじって、数を教えるだとか、できることの最大限をしてきたわけだけれど、ほんとに、何をしても、この子の心をのばすためのきっかけは、今まで存在しなかったように思います。

何を言ってもひびかない。何を教えても捨て去る。げんちゃんの心はほんとに鉄のようにかたい甲羅で覆われていた。

今となってはそれがよくわかります。何が伸びても、何ができるようになっても、げんちゃんが人間になったような気がしない。

しかし、それが、やっと、心をつまめるようになったんだと思います。爪の先にちょっとだけやっとこさつまめるだけのゆるみが出てきた。それと同時に、とにかく、幼児のような精神年齢のまま、おいてけぼりになっていたその部分が、はじめて表面に出てきて、アプローチの対象になった。

なんと、この子の問題は深刻だったのだろう!

だから、今は、もう、学習はどうでもいいとは言わないけれど、あまりに手付かずの心の成長の方を優先しなければ、アンバランスきわまりないし、のちに大変なことになる。そう感じているんだと思います。

このことをやっと自分で言葉にできたことはとても大きい。今は、何をやるべきで、何をやるべきではないのか、が、やっとクリアにわかるようになりました。


Sさんがいなかったら、まだ、このげんちゃんの心の部分は、固く閉ざされて、出てこなかったのかもしれません。Sさんは、小学校低学年の時、げんちゃんを見て、相当重症なお子さんだ、と思ったそうです。それなのに、私があまりそういう理解をしていないので、大丈夫かな、と思って見守っていた、と言われました。先ほど書いた、支援学校のお友達など、Sさんに言わせれば、”げんちゃんより、改善はしやすいよ。ママがしないのはもったいない限りだよ。”なんて言う。

ほんとに、今更ながらなるほどと思います。何をやっても感じてくれない、捨て去る。自分がどうであるかさえ感じることを捨て去る。そんなげんちゃんが、やっと、自分を感じることができ始めた。まさに、ここからが、ほんとの改善なのかもしれません。

しかし、この部分は、意識障害である発達障害の本質部分でもあります。一つ一つバカみたいに段階をおってしか改善しないげんちゃんのレポートをすることで、少しは本質の改善が解明されるかもしれないな~。

大変さと同時に、とても興味深く感じる部分がある今日この頃です。
人の心とは何なんでしょう。意識とは何?人格とは何? 神様は、この子を通して、いろんなことを教えようとしているのかな~・・
 とにかく、忍耐強く、一つ一つやっていくしかない、と思います。

by glow-gen | 2019-04-15 19:47 | 意識のこと | Comments(8)

関心なければ、あっても存在しないのと同じ。野球教室

先日、また野球教室がありました。先週の合宿の様子を先生にお聞きしました。

「ほめないでください、」と先生にお願いしていたので、先生も頑張ってくださった模様。

げんちゃんは、我関せず、ぼ~っとして、守っていても、仲間に声もかけないので、しっかりしぼられたようです。今までより、ずいぶん、叱咤激励されたげんちゃんは、合宿でも少しは、意識が入る場面もあったようです。おもしろかったのは、先生がこんなことを言ってました。

「ぼくが、伸びたな、と思ったことがありました。守っているときに、仲間に声掛けするようにちょっときびしく指導したんですよ。それ以外にも、たくさん指導され、みんなの前で叱りましたよ。すると、げんちゃんはベンチに入った時も、声を出すようになりました。
 一つ注意したことを、応用できて次の行動につなげることができたんです。
まあ、げんちゃんばかり言われることが多かったので、下の子たちが、げんちゃんをなぐさめている場面がほほえましかったですけどね。」

(友達のなぐさめはいらなかったかもしれませんね。げんちゃんは、こたえないから。・・。でも、そういう優しさも、いずれ感じ取って学べるといいですよね~。)

 確かに、その日練習を見てると、打順についても、少し気にしているようでした。どばっと変わったというわけにはいかないけれど、野球教室は、ただぼ~っと抜くところ、となっていたけれど、多少は意識を入れる場所になったのかな、と感じました。
 まあ、ここで圧を抜かないようにして、元のもくあみにならないようにしなければと思います。

 私は、ベンチにもどるたびに、呼んで注意を与えます。げんちゃんは、「はい。」と素直に私の指導を受けます。かわったな、って思いました。

 やれやれだったのは、ホームランを打ったのに、1塁で止まっておりました。見てない・・・(週一教室なのでの、守りはザル。すぐにホームランが出ます。)先生の気合は、げんちゃんが1塁を守っていたのでもわかりました。やつは、まだ、1塁の守りの重要性をまったく気づいていませんから・・・見ている方がはらはら・・・
 打順を待っているときに、げんちゃんは、ファウルボールを回収しました。でも、それをどうしていいか、わからず、きょろきょろして最後までずっと持っています。でも、他の子は、球を拾うと、ピッチャーをしている先生のタイミングを計って、「先生!」と大きな声を出して、そっちに投げました。 
 ほんと、げんちゃんは、小学生に交じっても、すべてがとても低い能力です。

 さらに家に帰ると、げんちゃんは、テレビの野球中継を、初めてまともに見ました。見ながら、Oがアウト、Sがストライク、ストライクゾーンはどこからどこまで・・・そういううんちくをたれました。
 ほんと、生まれて初めて、彼の中に野球中継が存在した、そんな感じです。今までは、野球中継なんぞ、放映されていても、自分とは何も関係ない・・・そんな感じのげんちゃん。やはり、やればできる。
関心がなければ、あっても存在しないのと同じなのがげんちゃんだということがわかります。

しかし、合宿の疲れと、まだまだ逃げて自分と向き合わないげんちゃんのようです。
合宿の翌日から今週いっぱい、最低でした。あるときは、ぼ~っとして精神疾患のように、こちらからはアプローチできない壁をつくっていました。上手に逃げて、ズルするマイナス感満点!
K先生はそのマイナス感にあてられ、体調不良になるくらい・・・

Sさんは、全身をかけてげんちゃんを指導しているというのに、いまだ、自分自身に向き合おうとせず、自分から逃げているげんちゃんにあきれて、
「今までいろんな人を指導してきたけれど、こんな人間は会ったことがない。げんちゃんがかかえてきた課題は、相当なものだね。」

とこぼしました。それでも、見捨てずかかわってくださる愛は相当なものです。げんちゃんは、神様からの課題が大きいけれど、それに加えて多くの助けも用意されているのでしょう。とにかく、踏み出すこと。神様は、発達のママたちに、それを求めているのかもしれません。

今日は、お友達の小1の発達障害のお子さんが職場に来ました。彼が話していたのを聞いて、ため息が出ます。

「治療は何分かかるの?」

お~・・・すごい!げんちゃんは、いまだに、行動が何分かかるのかとか、考えたことはないようです。何時に学校についたの?と聞いても、わからないですからね。
げんちゃんと似ている、と思ったけど、スタート時点は、ずいぶん上だな~と思いました。IQも90台だったとママは言ってました。

げんちゃんより、ずっと改善は早いのではないかな~。がんばってほしいです。





by glow-gen | 2019-04-13 12:03 | 野球教室 | Comments(6)

見ていても見えず、聞いていても聞こえずのげんちゃんの野球合宿

合宿レポート・・・
げんちゃんは、合宿から帰って、いつものように、ぼけ~っとだんまりでした。私は、いろいろ質問します。たぶん、良い合宿でも、あとの検証をしてやらないと、げんちゃんは、モチーフを相当捨て去ってしまうのだと、今までの経験から感じます。

パパ「楽しかった?」
「うん? まあ、そうかな。」
パパ「どんな練習したの?」
「う~ん。・・・投げて~、その時に、走って、そこに球を投げていく練習とか・・・」(やれやれ、まだ説明が未熟・・・)
パ「盗塁練習?」
「ま、そうかな・・」
パ「試合はしなかったの?」
「したよ。」
パ「勝った?」
「同点だったから負けた。」
ママ「え?同点だったら引き分けでしょ。なんで負けるの?」
「知らない。」
マ「知らないって、おかしいでしょ。」
「あ~、おかしいね。」
ま「おかしいと思わなかったの?」
「思わなかった。」
パ「あのね、普通は、引き分けになるのが、負けになるなんて不思議だな、と思うんだよ。だから、どうしてかな、って思うよ。」
「あ、そうなの?」
マ「そうだよ。普通の子は、おかしいな、と思って、周りの子に聞いたりするの。げんちゃんは、周りの子に尋ねなかったの?」
「いや。」
マ「あのね。そういうとこがげんちゃんの課題なの。・・・何にも関心がないから、だれもが疑問に思うことを、ぜんぜん気づけないの。気持ちを入れて、聞いたり見たりしていたら、次に、なぜかな、とか、知りたいな、とか、心が動いて、次の行動が出てくるの。でも、げんちゃんは、何にも関心がなくて、気持ちを入れず、ぼ~っとしているから、見ても聞いても、結局、何にも入ってこないのよ。
 そういうことをしてきたから、いまだに支援クラスにいるわけよ。」
「うん。」

そのあと、たぶん、トーナメントの不戦勝リーグに対するハンデなんだろうと思われたので、それを説明してやりました。
パ「トーナメントの関係でそうなってるんじゃないの? 」
「あ、そうそう、そうだと思う。」
パ「トーナメントってわかるの?」
「わかるよ。」
パ「じゃあ説明して。」
「・・・・」
パ「じゃあ、いくつチームがあったの?」
「・・・6個・・?」
パ「6チームと言う方がいい。じゃあ、最初の試合で、何チーム残るの?」
「え?5つ?」
パ「はあ? じゃあ、一つの試合では何チームが対戦するの?」
「4つ?・・3つ?」(やれやれ・・・)
パ「え 一つの試合で3つのチームがいっぺんに試合するの?」
「違う。二つ。」
パ「じゃあ、二つずつ試合するんだろ。じゃあ、最初の試合でいくつ残るの?」
「4つ?」
パ「はあ?つまり、二つずつ試合したら、勝ったチームは全部でいくつになるの?」
「3つ」
パ「そうだろ、そうしたら、次はどうなるの?」

やれやれ、全部書いてたら大量になるので、この辺でやめますが、理論的に説明するどころか、理論的なことを図なしに、聞いてしっかり理解することも難しいげんちゃんです。
でも、まったくわかってないか、というとそうでもないところもあります。説明したあとに、自分でまた説明させなおします。その時に、紙に

”なぜげんちゃんのチームは引き分けだったのに、負けたのか?”

という質問を書いておきました。トーナメントを説明するだけではなく、この目的をしっかり把握しながら説明させていく。図説し説明する間、目的意識はすぐにふっ飛びますから、何度もそこに帰結させます。

だからどうして?最後にまた目的の問いにもどしてやると、
「こっちのチームの損とこっちを、同じにするために負けたの。」
と図を指さしながら説明します。まあ、言いたいことはわかる。そこも、わからないのかな、と思っていたので、ちょっとほっとします。

少しは友達とも話した様子です。(相手から話しかけられたみたいだけど。)そして、バスから見た海がとてもきれいだったようで、次の日K先生のもとで書いた作文は、げんちゃんの良さが出てました。

波一つない海に、ビー玉のようなオレンジの夕日がとても美しく、夕日の下にしかれたマットのようで、僕はすごく感動しました。「千と千尋の神隠し」の、海を電車で走るシーンよりも、すごいと思いました。すごく絵になる景色で、「ここは、天国なの?」と思うくらい素晴らしいものでした。

さらに、マインドマップで、合宿は行きたくなかったけど、行ってみたら楽しかった。と言っていました。

合宿後、こちらが誘導してやれば、それなりにいろいろ出てくるげんちゃんになっていることは確かです。昔なら、何も出てこなかったですからね~・・・



by glow-gen | 2019-04-09 23:30 | 野球教室 | Comments(9)

げんちゃんの心の変化・・・中2になりました

 
a0184225_17482443.jpg
登校日の雑巾にチャレンジ、頭を使うこと、というのがテーマ?
2枚作りました。
まだまだこれから、という感じ。蝶結びもできるようになったかな。やっと

中2になりました~。今日は、野球の合宿です。
「あ~、合宿か~。僕は合宿の全部がいやだ~。」

げんちゃんは、すごいことを言います。何がすごいって、今までのげんちゃんなら、「は~いやだな~。」
とだらっと口走るだけで、主張にはなっていなかったのです。それが、きびっと、自分の気持ちを言えるなんてすごいことです。普通の子ならあたりまえなんですが、げんちゃんが、自分の心を、きっちり言葉で主張することは、ほとんどありませんから。成長している証拠です。逆にこの程度でも、すごいと感じるほど、げんちゃんは、自分自身がいつもあいまいだった、ということです。

「僕は、こんな食べ方はいやだから、冷蔵庫に納豆とってくる。」
とある食卓で、オクラ納豆に向かって言ったのを、家族が聞いて感嘆したのが6年生ですから、げんちゃんの状態がどうだったのか、推して知るべし、という感じです。

さて、ふとんの中で、パパに、合宿はいやだ、と主張したので、

「いやなの? だったら、明日休む?」
と私は優しく聞きました。確かに、春休みは、マインドマップをはじめ、心をずいぶん追い込んだようなところがあるし、そのあとに、少しだけとは言え、学習にエネルギーをしぼらせた日が続きました。

私の問いに、げんちゃんは、
「いや、いいから。」
と怒ったように言うと、がばっと布団をかぶって寝てしまいました。確かに、合宿はいやかもしれないけれど、逃げたくはない・・・そんな空気が伝わってきます。


マイナスにいろどられていたげんちゃんの心は、それなりに成長してきているようです。

私は、今年から、PTAの役員になりました。どなたかが推薦してくださったらしく、何度も頼まれて、引き受けることにしました。なんせ、いつも、学校にお世話になっている身。会合の時間など聞いてみたら、少し融通が利くようだったので、やってみようと思いました。

そういうわけで、令和元年、私も、はじめてのPTA、げんちゃんも、本丸決戦の佳境に入ったような感じです。

しかし、現実には、仕事終わって、夕方PTAの初めての会合に行って、10時頃に帰宅して、げんちゃんの合宿の用意となると、けっこうきつい。
 今まで、こういう仕事、誰かがやってくれていたのね・・・と思います。仕事と発達障害児をかかえて、なかなか、PTA役員というのはむつかしいけれど、げんちゃんの成長も後押ししているとすると、げんちゃんは、成長していないと思っていても、やはり、成長しているのだろうな、と感じます。

PTAの役員会に出てみると、公立中学校というところもずいぶん大変で、ほんとにかぎられたぎりぎりの予算の中で、先生方も生徒もよくがんばっているんだな、とわかりました。

 学級崩壊しているげんちゃんの教室に行ったときに、個人ロッカーが小学校の時より小さく、荷物スペースがほんとになくて、部屋中、散らかりまくっていたことを話しました。こんな汚い教室だったら、学級崩壊なんてとめられない・・・・なんとか、壁に個人用にフックくらいはつけてもらえないのかな~・・・と言うと、みなさん、ほんと子供たちの身になって聞いて下さいました。そういう予算も、教育委員会に通すらしいです。
 なかなかめんどくさい・・・・腕に覚えのあるパパたちが、窓下に人数分フックをつけていく、なんてことはできないものかな~。フックくらないら、少し寄付を募ったりできるのではないかしら。私は、そんなことをぼんやり考えてしまいました。
 パソコンも、買い替えられず、公のものはずいぶん遅く、仕事がしにくい、とか、パイプ椅子が足りないとか、今まで全然知らなかったことを知りました。

 新旧役員は、感じのいいママパパたちで、それなりによかったです。げんちゃんのことがなければ、PTAなんて逃げ回っていたでしょうから、人生でげんちゃんゆえにもらった経験は計り知れず、出会いも計り知れず、発達育児は大変だけでもないようです。


さあ、合宿の話にもどりますが、私が帰るまで、げんちゃんなりに用意をしていました。できは、75点くらいかな~。まあ、そこそこできるようになってますよね。
 しかし、集合場所にげんちゃんは思いっきり水筒を忘れました。ちゃんとカバンの横においておいてやったのに、やはり、注意欠陥。頭の中で、思いをめぐらしながら朝の用意をする、という点では、課題だらけです。あわててペットボトルを買いに走りました。

集合場所では、あいかわらず、すべてに無関心。そんな顔です。
昨日K先生と合宿の目当て、というのを予習したようですが、お友達への関心はまったくない、という顔でがっかりします。

「げんちゃん、昨日の目当てを思い出して。みんなあなたより年下だから、まずは、子供たちを見ましょう。げんちゃんがしてあげることはないか、考えましょう。」

私は、列に近づいて行って声かけします。うるさい、あっち行って、と言わないげんちゃん。やはり、気持ちは、ずいぶんプラスになってきている感触がします。

野球の先生に、一言
「むやみに褒めないでくださいね。すぐに、自分はみなと同じようにできてる、と思い始めてしまうげんちゃんです。」
お願いしました。先生は、
「先日から、げんちゃんへの指導をかえてみてます。了解です。」

実際、数日前の練習では、練習前に、かなり練習のシュミレーション、目当てをしたので、さっそく、少しは効果があったようです。

手をふってバスが出発しました。成長を手に帰ってこれるとうれしいけどな~・・・


by glow-gen | 2019-04-06 17:29 | 思春期 | Comments(6)



中学2年生の息子。5歳の時に、発達障害とわかり、ママの格闘と改善の記録。
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中学2年になる息子げんちゃん。5歳の秋に、発達障害が発覚。最初はショックだったけれど、脳はまだまだ未知数。ママがなんとか素敵な子供に育ててみせるぞ~。最初はIQ60、・・コミュニケーションも微妙。身体もふらふら、はさみもにぎれず・・・もちろん絵もまったく描けず、5歳なのに、ほとんど2歳児みたいでした。いや、それ以下の機能もたくさんありました。
 「子供の脳に良いこと」を書かれた鈴木昭平先生が主催する、エジソンアインシュタインメソッドに出会って、ママが改善をさせることを学びました。そこを皮切りに、日々研究を積み重ね色々取り組み、相当改善してきました。、たまたま支援クラスができなくて、普通クラスの1年生に入学しました。2年の2学期から、支援クラスができて入ってます。算数の学習障害は、ひどく、相当苦労してますが、毎月毎月、必ず進化しています。日々はらはらどきどき。 天才ぼうやに育てるべく、奮闘中。パパと一人暮らしをしている大学2年生の娘と、医療関係に働くワーキングママ。
 近くに住む、お姑さんに手伝ってもらいつつ、がんばっています。
1年生の2学期から週に1.5日学校を休ませて、ママがおうちでホームスクールをやりました。4年からは週二日になりました。さらに、5年の9月からは、2.5日に増え、3学期からまた、週2日にもどし、6年の後半からは、週に1日に減らしました。
近くに住む、主婦のK先生のおうちで、ママが仕事でできない日は、ホーム学習のお手伝いをしてもらっています。
 5年生からは、算数以外、試験的に普通クラスにシフトという快挙です。6年生は、すべて、普通クラスですごすようになりました。発達の改善に取り組みはじめて8年の歳月は、子どもをどんどん改善していきました。
 6年になって、不思議なセラピストのS先生に出会い、発達障害は意識の障害だ、ということを認識しました。意識が抜けたような状態のげんちゃん。その部分が改善されれば、発達障害のコアな改善につながると、がんばっています。中学は、地元の公立中学へ入学。国語と算数だけ、支援クラスで、マンツー指導を受けています。ホームスクールは中学からは中止しています。
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