げんちゃんの発達障害プロジェクト

カテゴリ:説明する、会話する力( 2 )

合宿の体験をメンタルに落としていく作業。たまには、ホームスクール

  連休は、実家に帰りました。思春期に入っているいとこたちは、げんちゃんを無視して、よくある、ゲームにはまる、ぶすっとした中学生。げんちゃんは、別になんということもないようにしているけれど、合宿疲れの回復にはならなかったようです。

 休み明けの登校の朝、私がちょっとだけ、くもんの英語をやったら? と言ったら、げんちゃんは、すごく反抗的でした。
7~8分のことですが
「疲れてるから!」
と悪態をつきます。なんやかんや言って、最近、学習の理解力は上がっているし、ちょっとやる気を出せばすぐ終わる、と思うけど、うまくいきません。


S先生は、げんちゃんを見るなり、

S「げんちゃんは、合宿の疲れがかなりあるね。体もだけど、心で消化してないね。」
というようなことを言いました。

G「バスの隣には、学級崩壊の首謀者の男の子をあてがわれたらしいですよ。げんちゃんは、ほんとつまらなかった、と言うんだけど、別に、その子にいやなことをされたわけでもないみたいですよ。」

S「だいたい、そういう子を支援の子の隣に座らせるのは、先生の怠慢だね。げんちゃんなら、文句が出ない、と思ったのかね。せめて、行きと帰りは、別の人にするくらいの配慮はいるんだけどね~。可能ならば、もっと短時間で、何人かと座れるようにすれば子供の成長になるんだが。」

(子供たちできめたのならしかたないね。)

 でも私は、それもいい機会と思って、こう説明しました。

G「げんちゃん。問題のある子の隣に座るのって、いやだったんだね。でもね、げんちゃんの小学校時代、げんちゃんの隣に座った子は、今日のげんちゃんと同じ思いをしたんだよ。知ってる?
げんちゃんは、小学校の時、隣の子の消しゴムを勝手に借りたり、やるべきことがわからなくて、隣の子に面倒をかけたりしてたんだよ。
 つまり、○○君と同じ問題児。げんちゃんの隣に座った子は、今のげんちゃんと同じ気持ちだったと思うよ。」

げんちゃん「え~?」
G「そのことイメージできる? 今のげんちゃんは、けっこう成長して、そこまで隣の子に迷惑かけたりしないけどね。
今回のバスは、神様が、げんちゃんの隣に座った友達の、気持ちを知るようにってことなんだと思うよ。」

今まで、どんなに、隣の子に感謝してね、と言ってもぴんとこなかったげんちゃんですが、こうやって、いやな思いをするたびに、逆の立場を教えるのはいいことだな、と思います。
強く心に感じた感情は、彼にとって、持っていき方次第で肥やしになるように思います。

○○君は、不思議に、げんちゃんにはぜんぜんちょっかいをかけなかったらしいです。げんちゃんも自分の世界。

さらに、勉強を見てくれるK先生は、げんちゃんに、マインドマップ的な質問をして、げんちゃんの嫌な思いを吐き出させました。

「どうしていやだったの?」
「その子はいつもうるさいからだよ。 へんなことするから。」
「え? げんちゃんに、うるさくして、へんなことしたの?」
「いや、してない。」
「じゃあ、いつもうるさくて、へんなことする子が、げんちゃんにはしなかったんでしょ。それって、げんちゃんのことを少し思いやってくれたんじゃないの?」
「(少し考えてうなづくげんちゃん)うん・・・そうかな・・・」
「じゃあ、いやにならなくてもいいんじゃない。」
「・・・・う~ん。そうかもしれないね~。」
「いろんな人がいるけれど、人はいろんな面を持っているから、最初からきめつけたらいけないよね。」
「あ・・・うん。」

K先生によると、げんちゃん自身が、その子に、最初からレッテルを貼っていたそうで、考え方の狭さを学ばせられたようです。

どちらにしても、たくさんの視点を与えることこそ、発達障害児にとっては糧になります。すぐにわかるようにはならないけれど、たくさんの視点の足掛かりを、常に常に与えなくてはなりません。


また、週明け学校に行くと、支援の先生曰く、絶不調だったようです。合宿のことを連絡帳に書いていたので、そこでも、げんちゃんは、合宿のことを聞かれました。
先生曰く、
「自分がどう感じた、ということを、ちゃんと言葉にできて、吐き出せましたよ。何しろ、4月入ったころは、言葉でなかなか表現できず、ちょっとしたことさえ言えない、そんな感じだったので、どうしたものか、と思っていました。夏休み明け、ほんとにかわってきてますね。
しかも、今日の数学は、けっこうわかった。数学おもしろ~い、とまで言いました。びっくりですよね。」

支援の先生は、国語数学の時間を延長して、普通クラスに少し遅れても、語り合う、ということの重要性を感じているようです。

げんちゃんの合宿は、かなりがんばっていたらしく、けっこう厳しい班長さんに、たくさんの落ちを指摘されたり、忘れ物を取りに奔走したり・・・・本人的には、ずいぶんきつかったようです。

Sさんによると、
「合宿は、外側の状況に合わせる、ということを訓練しただけで、そのことが内面におよぶためには、”研修の前、最中、あと”、それぞれに、有効な言葉かけが必要なんだよね。」
だそうです。

なるほど、前と最中は、すでに無理ですが、しばらく、たくさんの、”後の振り返り、学び”をしていく必要があるようです。

まさに、意識が出て、それを、どうとらえていくのか、感じ方の方向性を、どうさだめていくのか、具体的に落としていくことを学ぶ段階になっているようです。

そこができていないと、具体的に落とす前に、感情という、扱いにくい悪魔が入ってきて、暴走する。今までのげんちゃんは、それがおこっていたのでしょう。

だとすると、げんちゃんは、やっと底を打ってきたようです。


S先生のアドバイスもあり、昨日は、野球も休み、今日はさらに、一日、学校を休ませて、ホームスクールを入れました。
昨日は、のんびり、最近はまっているクラッシック音楽を聴き、楽譜にイメージの絵を描いてました。ピアノ練習も、最近は、好きなことの一つになっているようで、不思議だなと思います。まあ、クオリティーの低い練習を短時間するだけですけどね~。



by glow-gen | 2018-09-20 11:59 | 説明する、会話する力 | Comments(10)

発達障害、話しているのは、会話ではなく対話・・・・

 げんちゃんを、K先生やくもんの先生にあずけて、自分が学習などにかかわらないと、一見伸びて、いい感じになった、と思ってしまうのですが、少しでもかかわると、ほんとに、ぞっとすることが多いです。

  今日も、K先生がレッスンできなくて、午前中仕事を休んで私が教えました。チャレンジタッチの算数をやりました。図形の面積や体積をやっていったのですが、そこでまた私は呆然としてしまいました。台形の面積を出すのに、げんちゃんは、まったく無意味な式を書きました。上底+下底、というのと、÷2,というのだけ、どこかに残っているのでしょう。すすすっと、わかったかのごとく式にしたものは、それを使ったでたらめのもので、彼が、台形の面積の出し方の意味など、決して考えることはない、ということがわかります。

 もちろん、自分でもうろ覚えだったと思ったようで、ちょっと頭をかしげるのですが、図を書こうとか、そういう意識は毛頭生まれてこないようです。しかたがないので、私が誘導してやると、彼は、また、理解するというのではなく、私の言葉尻からつかんだことをでっちあげようとするだけです。

「台形は、二つの形をこうやって合わせて、平行四辺形にするんだよね・・・」

 説明してごらん、と言っても、げんちゃんの口からは何も出てきません。ひたすら、沈黙するか、私の言葉尻を覚えて、そこだけを言ってその場逃れをしようとします。もう、何度も何度も繰り返し説明してきたことだし、プリントを続けていると、すらすらできることもあります。つまり、わかっているのかな、と思える答えも出てくるので、そこがやっかいなところです。 
 結局、彼は、自分の言葉を使って、何一つ説明もできないし、ちゃんと理解もできていないようです。悲惨な格闘劇を続けていくうちに、え?もしかして、面積、ってことの意味がわかってないの? 感覚がないのかも・・・・・もしかして、そこまでさかのぼって、わかってないのかも・・・・という、恐ろしい現実にぶち当たりました。

 そして、彼と格闘していて思うのは、げんちゃんは、会話ができない、ということです。日々会話しているようなことは、会話ではなく、単なる対話です。
ママ「昨日のK先生の教室どうだった?」
G「・・・・・」
ママ「がんばれた?」
G「うん、がんばれた。」
ママ「そう、よかったね。先生が、げんちゃんが、国語の問題を解くときに、○○・・・・・・・・×× だったと言ってたよ。その宿題プリントって、どんなのだったの?」
G「・・・・え~っと。普通・・・かな。」
ママ「普通って、文章と漢字?」
G「・・・かな? あ、お母さん、今日、電気がつけっぱなしだったよ~。」
ママ(ふ~・・・疲れる・・・文章になるのは、その程度の会話かい・・・)

 彼のは、会話じゃなくて、対話だよ、とS先生が解説してくれました。一見、会話が成立しているようで、ただの意思表示にすぎないやりとりです。ある意味、意思表示にもなっていない。だから、げんちゃんと会話するのは、ほんとにしんどくて、話題を簡単な浅い内容に落とすだけ落として会話している自分がいます。何か、彼から聞き出そうとすれば、つまり、インタビューすれば、そこには沈黙しかなく、こっちが、会話のリードを根ほり葉ほりしていくことになります。げんちゃんと話すと疲れる・・・・結果的に、私は疲弊します。

 友達ともうまく話が咬むように見えますが、相づちや、一言の返しでしかありません。良く観察すれば、げんちゃんが、意味のあることを言ってることは、まれです。たまに自分の興味のあることを言うときに、たどたどしく、長い話をしますが、それさえ、普通の子にすれば、短いセンテンスにすぎません。

 マインドマップも、ほんとに、行き詰まる時はめいっぱい行き詰まりますし、できても、単語がぼつっ、ぼつっと出てくるにすぎません。「そう、げんちゃんは、○○って思うんだ・・・」とか、つなぎの言葉を入れてやって、会話を埋めてやる必要があります。とうてい、普通のお子さんの、中身のある、なめらかな会話など、遠いかなたです。連絡事項とか、簡単な意思表示とか、そういうものならできるでしょう。それを会話と思いこんで暮らしてきた、そういう言い方もできます。この子たちを自閉症スペクトラムと読んだりするのは、よくわかります。言葉があっても、ほんとに限局された広がりしかありません。

 先の、台形の問題だって、言葉として、意味をつかむこともなく、ただなんとなく、宙を舞う言葉を、しずくのように集めて、理解したというのとすりかえている、なんか、そんな感じです。なんとも、恐ろしいことだ、と、凍り付くような気持ちになりました。色んなところが伸びているのは確かですが、恐ろしいほどの深い淵が横たわっていることを感じます。くもんのプリントを一生懸命やってるげんちゃんですが、単なるプリント学習では、見えてこない、げんちゃんの闇。

この闇を前に、途方にくれる私です。

by glow-gen | 2018-01-26 19:44 | 説明する、会話する力 | Comments(15)



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中学1年になる息子げんちゃん。5歳の秋に、発達障害が発覚。最初はショックだったけれど、脳はまだまだ未知数。ママがなんとか素敵な子供に育ててみせるぞ~。最初はIQ60、・・コミュニケーションも微妙。身体もふらふら、はさみもにぎれず・・・もちろん絵もまったく描けず、5歳なのに、ほとんど2歳児みたいでした。いや、それ以下の機能もたくさんありました。
 「子供の脳に良いこと」を書かれた鈴木昭平先生が主催する、エジソンアインシュタインメソッドに出会って、ママが改善をさせることを学びました。そこを皮切りに、日々研究を積み重ね色々取り組み、相当改善してきました。、たまたま支援クラスができなくて、普通クラスの1年生に入学しました。2年の2学期から、支援クラスができて入ってます。算数の学習障害は、ひどく、相当苦労してますが、毎月毎月、必ず進化しています。日々はらはらどきどき。 天才ぼうやに育てるべく、奮闘中。パパと一人暮らしをしている大学1年生の娘と、医療関係に働くワーキングママ。
 近くに住む、お姑さんに手伝ってもらいつつ、がんばっています。
1年生の2学期から週に1.5日学校を休ませて、ママがおうちでホームスクールをやりました。4年からは週二日になりました。さらに、5年の9月からは、2.5日に増え、3学期からまた、週2日にもどし、6年の後半からは、週に1日に減らしました。
近くに住む、主婦のK先生のおうちで、ママが仕事でできない日は、ホーム学習のお手伝いをしてもらっています。
 5年生からは、算数以外、試験的に普通クラスにシフトという快挙です。6年生は、すべて、普通クラスですごすようになりました。発達の改善に取り組みはじめて7年の歳月は、子どもをどんどん改善していきました。
 6年になって、不思議なセラピストのS先生に出会い、発達障害は意識の障害だ、ということを認識しました。意識が抜けたような状態のげんちゃん。その部分が改善されれば、発達障害のコアな改善につながると、がんばっています。中学は、地元の公立中学へ入学。国語と算数だけ、支援クラスで、マンツー指導を受けています。ホームスクールは中学からは中止しています。
IQは80台に改善

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