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げんちゃんの発達障害プロジェクト

カテゴリ:できたことができなくなる( 1 )

一度できたことが、できなくなる。発達障害の苦しみの理由

 なぜ、自閉症のお子さんをはじめ、発達障害のお子さんの、一生懸命できるようになったことが、しばらくやらなかったりすると、またできなくなっているのでしょう。
この点について、ほんとにすとんと落ちる説明を聞いたので、しっかりしたためておきたいと思います。

5年生の自閉症のママであるチンジンさんと、電話で話していたことに端を発します。

T「どうしてK(息子さん)の、一度できるようになったことが、しばらくすると、またできなくなったりするんだろう。」

G「確かに、発達障害の改善に取り組んでいるママは、この問題に、いつも悩まされるよね。げんちゃんも、たとえば、計算を必死に何か月、いや、何年も取り組んで、まあまあできるようになった、と思って、次の課題にうつって、またもどってやらせてみると、またできなくなってる。衝撃を受けることがしょっちゅうだよね~。

 だから、私は、方法論としては、色塗りにたとえて、一つをしっかり塗って、次に行くのではなく、少し塗って次、また少し塗って次。そして、ある程度を薄く塗ったら、またもどって塗り重ねる、そういうやりかたをするしかない、と、体験から学んではいたんだけどね。

 でも、それはやりかたであって、なぜそうなるのか、というのは、私も、明確に説明できない。
 何でなんだろうね。」

T「Kを見ていると、できなくなる時って、パターンが変わった時なんだよね。」

G「ほう! そうなんだ。
 一つのことができる、というとき、ある段取りの中でできていたり、順序が決まったパターンの中でできていたりするのかもしれないね。できる、ということも、ある条件付だったりするのかもしれないのか。なるほど。確かに、げんちゃんの場合でいえば、計算を教えてできるようになっても、ちょっとパターンをかえるとできないから、そういうことも同じなのかな。」

G「なんか、すごく、操作性の悪さの中で、”できる”が存在しているように感じるね。」

二人で、会話しながら、結局いきづまって、私は、Sさんに聞いてみました。
 すると、彼は、見事に説明してくださいました。

S「できた、と周りが思う能力は、例えると一本の細い塔なんですよ。一本の細い塔が上に上に成長していっているようなものです。高い塔が建ったので、周りは、わーすごーい、高い塔が建った、と思うわけです。できるようになった、と周りは、勘違いするわけです。でも、それは、間違いなんです。

言い方を変えると、今までできたのに、というのは、ある一つのラインで、できたにすぎないのです。ですから、実際は、ものすごくもろいもので、確実ではないんです。すぐに倒れる細い塔なんです。」

G「それは、どういうことですか? 」

S 「普通の子の”出来た”は、もっと太いがっしりした塔なんです。げんちゃんの計算ならば、必死で100マスを教え込んだ、なんとか、とりあえず、20までの計算をプリント学習によって教え込んだ、細い塔。他の子は、20までの数の認識を、あらゆる角度から、たくさんの方向性で入ってる太い塔。そういうことです。」

G「あ、なんとなく、わかるかも・・・」

S 「だから、できなくなっていたら、もう一度、もとの位置にもどって、細い一本のもろい塔ではなく、土台のがっしりとしたいろんな広がりをもった、どっしりした塔にすることが大事でなんです。」

G「”もろい”、というのは、なんとなくよくわかります。では太いものに変える、ってどういうことなのかなあ?」

S「太いものにするってことは、つまり、横の領域を作り、、まわりをもっと工夫するということですよ。もとにもどって、同じ、細い塔の作り方を踏襲(とうしゅう)するのではなく、接点をかえて土台をしっかりするということなんです。」

G「たとえば?」

S「絵を描く、ということで説明してみるとね。右端から描いてみて、とか、この色とこの色だけ使ってとか、枠線を書かずに塗ってみて、とか、あらゆる”描ける”を訓練し、できるようになるってことなんです。あらゆるパターンで描くことができるようになった時、土台がしっかりする。ほんとの”描ける”に近づくんです。」

G「つまり、クレヨンを一つつかんで、左から、きれいな線を描けるから、この子は絵が描ける、と思ってしまってるだけで、実際は、ダイナミックにしっかり塗れなかったり、右からは描けなかったり、例えばですが、本当の描けるではないんですね。」


S「そういうこと。」

G「ほんとの”描ける”、とは、あらゆるパターンの”描ける”、が束になっている、ということですね。そういう観点で言うと、発達障害児の細い塔の”描ける”は、もろくて、すぐに、”描けなく”なっちゃう、ということなんですね。」

S「まあ、そういうことかな。」

なるほどな~・・・すごい! 今までの、私のばらばらとした気づきを、ほんとに、すっきりとした言葉に落としてもらった気分です。

少し難しい説明のようですが、私は、ほんとにすとんと落ちました。彼の言うのは、ほんとに、学会発表ものだ、と思います。
つまり、こうです。

げんちゃんが、20までの計算を、百マスをして、積み木をして、あらゆる方向で教えて、わかるようになった、と思っても、またすぐできなくなってしまう。100マスのスピードも、一定以上上がるどころか、下がってしまう。それは、プリント上で、100マス計算がなんとなくできる、ということに特化してできるようになっただけで、(つまり、細い塔)
 彼の量感覚や、空間認識、ありとあらゆる、計算の下にあるる土台部分ができてなかったりするからなんだということでしょう。普通の子は、数に体験や、感覚や、あらゆる横軸をくっつけて捉えているのに、げんちゃんは、ママが教え込んだある数本の道しかついていない。

数の理解には、数とつながる限りなくたくさんの接点が入り混じって、それをささえているってことなのでしょうね。

だから、私が、算数地獄に、発狂しそうなくらい苦しんできて、あらゆることをやっても、そう簡単には、細い塔は大きくできなかったのでしょう。
「算数を教えて算数ができるようにはならない、」と、私が言ったのも、まさに当たらずとも遠からずなんでしょう。

一本の細い塔のたもとにもどって、今度は、まったく違う切り口と接点で、幾重にも入れていく。そうして、かなりのものが蓄積していったとき、はじめて、塔が太くなり、ふと気付くと、ほんとの”できる”にたどりついている。そういうことなのでしょうね。

 つまり、できなくなった、と思ったことは、もともと、本当にできていなかった、と、受け止めれば、ショックも少ないのかもしれません。次は、どの切り口で入れていくか。次の段階だね。と考えればいい。次の切り口、次の接点・・・と、やっていけば、一番最初より、よりスムーズにいくことがわかる。確かに、経験的に、それは感じてきたことでもあります。

 多くの人は、そこで、あきらめるのかもしれないけど、タフな発達ママは、あきらめず、手をかえ品をかえ、やっていく。

そうして、いくつもの接点が出来て、理解が進むと、その子の世界も広がりが出てきて、意識の世界が動き出す・・・・Sさんの言葉は、いつも含蓄に富みます。


S「そして、できなくなったとき、そのことを、一度シンプルにしてあげるんです。」
G「?? シンプルにね~」

 わかったような、わからないような・・・・でも、げんちゃんの算数でいえば、そこまでもどるの? というところにもどってあげる、ということなのかもしれません。


 できなくなった~・・・と打ちのめされるママ・・・・太い塔にしていきましょう。あきらめず、したたかに・・・






by glow-gen | 2018-01-11 21:00 | できたことができなくなる | Comments(17)



中学2年の息子。5歳で、発達障害発覚、改善に取り組むママの格闘と改善ノウハウの記録。
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げんちゃんママの紹介
中学2年になる息子げんちゃん。5歳の秋に、発達障害が発覚。最初はショックだったけれど、脳はまだまだ未知数。ママがなんとか素敵な子供に育ててみせるぞ~。最初はIQ60、・・コミュニケーションも微妙。身体もふらふら、はさみもにぎれず・・・もちろん絵もまったく描けず、5歳なのに、ほとんど2歳児みたいでした。いや、それ以下の機能もたくさんありました。
 「子供の脳に良いこと」を書かれた鈴木昭平先生が主催する、エジソンアインシュタインメソッドに出会って、ママが改善をさせることを学びました。そこを皮切りに、日々研究を積み重ね色々取り組み、相当改善してきました。、たまたま支援クラスができなくて、普通クラスの1年生に入学しました。2年の2学期から、支援クラスができて入ってます。算数の学習障害は、ひどく、相当苦労してますが、毎月毎月、必ず進化しています。日々はらはらどきどき。 天才ぼうやに育てるべく、奮闘中。パパと一人暮らしをしている大学2年生の娘と、医療関係に働くワーキングママ。
 近くに住む、お姑さんに手伝ってもらいつつ、がんばっています。
1年生の2学期から週に1.5日学校を休ませて、ママがおうちでホームスクールをやりました。4年からは週二日になりました。さらに、5年の9月からは、2.5日に増え、3学期からまた、週2日にもどし、6年の後半からは、週に1日に減らしました。
近くに住む、主婦のK先生のおうちで、ママが仕事でできない日は、ホーム学習のお手伝いをしてもらっています。
 5年生からは、算数以外、試験的に普通クラスにシフトという快挙です。6年生は、すべて、普通クラスですごすようになりました。発達の改善に取り組みはじめて8年の歳月は、子どもをどんどん改善していきました。
 6年になって、不思議なセラピストのS先生に出会い、発達障害は意識の障害だ、ということを認識しました。意識が抜けたような状態のげんちゃん。その部分が改善されれば、発達障害のコアな改善につながると、がんばっています。中学は、地元の公立中学へ入学。国語と算数だけ、支援クラスで、マンツー指導を受けています。ホームスクールは中学からは中止しています。
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