げんちゃんの発達障害プロジェクト

どもりが治る瞬間。どもりのからくり

げんちゃんの
「はい、」「わかった」「うん」
というのは、かすみのように実態がないことが多いです。意識が入らない聴覚処理は、吹き抜けるそよ風のように、何も残りません。たった今、

「今日は、○○先生はかぜでお休み。かわりにT先生が朝,来ますよ。」

と言った直後に
「○○先生は来るの?」
ときかれたのには、あきれます。

「鍵は持って行きなさいね。」「はいわかった。」
と言って、数秒後、ふと見ると、鍵がそのまま、とか、・・・こんなすさまじい抜けは日々の生活にちりばめられています。意識なく聞いているのは見え見えです。

また、こんなことがありました。

げんちゃんが、家に一人でいるとき、おばあちゃんのところにいた私は、げんちゃんに電話をかけました。

ママ「今からこっちに来なさいね。家には鍵をおいてないから、そのまま鍵はせずに、出てきていいよ。すぐに、お父さんが帰るから大丈夫。
 げんちゃんは、電気を消して、ちゃんと窓も閉めて、かばんを確認して持ってきなさいよ。」

げん「うん、わかった。」
ママ「わかったんだったら言ってみて。」

するとげんちゃんは、絞り出すように、いつものどもり調子で、えっちらおっちらとしゃべります。

げん「あの~・・ぼ、ぼくは~、か、鍵もかけないで~、行く。え~っと~・・・電気とか~、かばんとか~、・・・持っていく・・」
ママ「やれやれ)鍵はかけないけれど、どうなるの?」
げん「・・・・」
ママ「誰が鍵しめるの?」
げん「・・・・」

もちろん、げんちゃんが出てくるのと入れ替わりに帰る、パパがしめてくれるのです。
しばらくトライさせて、ため息まじりに、もう一度言います。でも、げんちゃんからも

「えっと~・・・もう一回言って~・・・」
という言葉が、最近は出てきたりします。以前なら、いらいらする沈黙があるだけです

「もう一度言うよ。もう、絶対に聞き逃さないでよ。二度と言わないよ。」
リピートします。

げんちゃんは、どもりも強くなって、やがて、チックも出てきているかんじです。

電話口では、げんちゃんは、テレビを気にしながら会話しているのか、意識は低く、適当に聞いてるようです。

いらいらしながら、待ってみます。たどたどしい、未完成品みたいな文章が、げんちゃんの口から絞り出され、ひどく、ぎこちない。

 どもりも絶好調に達しているその時、テレビをけさせて、落ちつかせて間をおいて、またトライさせると、げんちゃんの口からすっと、流ちょうな文章が飛び出しました。

「お父さんが来るから、ぼくは、そのまま家を出て~・・・電気を消して、かばんをもって、お母さんの所に行く」

今までのたどたどしいセリフと、語調も、聞きやすさも、文章の組み立ても、まったく別ものです。
口調もリズムも完璧です!

私は、歓喜して、げんちゃんに花丸をあげました。

それはたぶん、水面下に沈んでいたことが浮かび上がる瞬間と言っていいでしょう。その時彼の意識と言葉は、最高のパートナーシップを結んだかのようです!

記念すべき出来事に感じられました。時々、すらすら話すことがないわけではありません。しかし、こういう追い詰められたような状況で、何度も回答を求められている場面では、意識レベルはどんどん下がって、やればやるほどできなることがほとんどでした。

今までは、できないときは、いつもできないままだったのです。

しかし、できないところから、あざやかに、転身し、言葉が紡ぎ出される瞬間を始めてみました。彼が、意識を入れて、自分を調整し、私がインプットした言葉を水面からあざやかに取り出した。そんな感じです。

どもりも、結局、意識と言葉のずれによっておこっているのだと思います。
頭の中から取りだそうとしているのに、取り出せなくて、言葉だけが空回りして、どもりが出てくるんではないか・・・

げんちゃんは、1年生の時、突然どもりやちっくが出始めました。周りは、ママがストレスをかけているからだ、とか、私に言うこともありました。でも、私は、そうは思わなかったです。頭が、必死に何かを始めようと頑張って、その結果、未完成のようなものが出てくる。その試行錯誤がチックやどもりになるんだろうな、くらいに感じていました。だから、それらが出るというのは、ちゃんと、脳に変化がおこっているのだ。そういう外からの刺激がなければ、改善はない。

意識をもって、しっかり、今まで入力されたものを取り出す作業がスムーズになれば、どもりも改善するんだと思います。つまり、どもりは、意識がしっかり働いていないことで、上手に話したいことに、焦点があたらず、言葉だけが先走りするような現象なんだと思います。

意識がしっかり入ってくれば、どもりもチックも改善するな~・・・と踏んでいます




by glow-gen | 2018-04-30 01:04 | Trackback | Comments(5)
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Commented by robo_223 at 2018-04-30 13:15
ドモリやチックが起こる原因は、そもそも起こる素質がその子にあったからだと思います。

そして、確かにストレスが強い時に悪化する子もいると思いますが、それは、ストレスが掛かっていると、意識がしっかり入らないから起こるという可能性があると思います。

げんちゃんは、今回テレビを消して、電話口の声に集中し、意識レベルが上がったために、ドモリやチックがおさまったのかな、と思いました。

小学校に入学した時にチックやドモリが出て来たのは、ママが厳しいからではなく、当時個別支援級がなくて、まだ準備が整っていない状態で一般級で過ごしていたからという可能性は考えられますよね。だって、ママさんの教育態度が小学校に上がっていきなり厳しくなったわけではないと思うからです。

または、成長に伴って、たまたまチックやドモリが出るタイミングだったとも考えられますよね。だって、赤ちゃんの時から、ドモリやチックのある子はいないので、ちょうど出て来るタイミングだった可能性はあると思います。

今後は成長に伴って症状が和らいでいく可能性があると思いますので、成長を見守っていきたいですね。
Commented by robo_223 at 2018-04-30 13:21
ちなみに、専門家もチックは、3~4才頃発生し、7~8才頃顕著になり、大人になるにつれて解消していくケースが多いとしています。

だから、げんちゃんが小学校に入学した頃、症状が顕在化したのも、分かりますよね。ママさんが厳しくしたから、ということはないと思いますし、じき改善していく可能性が高いと思います。
Commented by glow-gen at 2018-05-01 10:53
ロボママさん
チックやどもりの見解をありがとうございました。
チックやどもりは、よく、母親バッシングの種にもなりやすい、と感じてます。
私が、子どものトレーニングの必要性を話して、トライされるかたも、何か、そういう兆しがでてくると、ストレスをかけすぎている、と心配されて、手をがくんとゆるめてしまう方がいます。
S先生などは、げんちゃんのちっくの出かたも、カリキュラムを吸収しているかどうかの手がかりにしたりしてますから、脳が、しっかり動いているという証拠でもあるのでしょう。
落ち着いてすらすら話す瞬間も、げんちゃんにはありますが、まだまだ少ないです。
でも、尿漏れも、上学年になってぱたっと治ってしまいましたし、あまり気にせずに見ています。

チックやどもりの延長にあるのが、てんかんのような気がします。チックがおこるのは、最近は、5秒だったのが、3秒くらいになって短縮されてきたように重います。でも、そのかん、体の動きは止まり、意識ももうろうとしています。
これは一種のてんかんだな、と感じます。
そのあたりは、私の感触なので、違うのかも知れませんが、医学的な見地は、ほとんど対症療法のみです。まだまだ解明できていないところなんでしょうね。

中学生ショックは、新たな局面を生み出していますが、なかなかつきぬけないのも事実です。
あと3年で、私の手元から離せるくらいになるのか、少し不安に感じてくるときもあります。

でも、まだまだかわいいげんちゃんですが。

Commented by ゆうママ at 2018-05-01 13:55 x
げんちゃん、ママさんが伝えたことを自分の言葉だ組み立てて話せたんですね。
うちの息子は外国人か?って思うほどぎこちないですね〜。聞き返すと諦めてしまいます。わかっていても(多分)すらすら説明できません。日常生活には不自由はないけれど、込み入った話や語り合う、なんてことが無理です。なんとなくわかるけど、説明できない、っていう感じでしょうか?

中学生ショックも、どうやら効果が薄くなってきました。今朝はあまりのマイペースっぷりに、なんだか情けなくなりました。放っておいたら、確実に遅刻です。出かけるまでに、何度も何度も注意を促してますが、これが常態化していて疲れます。

学習も厳しいですね〜。正負の計算も、減法を続けてやっていて、いきなり加法がでてくるとダメです。。他にも「なんで?なんでそうなるの?」と思うことがいろいろあります。頭の操作性が悪いのでしょうかね?

同じく…なかなか突き抜けません。
Commented by glow-gen at 2018-05-01 14:34
ゆうママさん
そうなんですよ~。なんか家で暮らしていると、大きな問題がないように見えたりするんですが、少しでも、応用して考えないといけない場面になるとフリーズか、ちんぷんかんぷんのことをします。
うちは、まだ中学生の緊張感が続いていますが、それは、支援クラスというショックがあるからかもしれません。
支援クラスはださい、と言ってましたから、そこが、まだ起爆剤になっているのかもしれません。
 チャレンジタッチの5月のカリキュラムを昨日チェックしました。概念より、まずは、計算法をたくさんやって覚えさせた方がいいのかな~、と思う部分もありました。
ほんと操作性が悪い頭ですね。
 チャレンジタッチがあってよかった~・・・と思います。中学の勉強をパターン化してそれに慣れるのは、まだ少し時間かかりそうです。
 でも、学校は、とくに宿題は出ず、大学ノート2ページ自主学習なので、これがとってもいいです。自分の選んだ教材ですすめられるので。
 毎日、漢字と英語は少しでも書くようにしています。クラブ入ってないけど、時間ない。ゆうママさんは、クラブから帰ってから勉強するのですよね。ほんと毎日目が回りますね。普通の子は、すごいですね~・・・
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中学1年になる息子げんちゃん。5歳の秋に、発達障害が発覚。最初はショックだったけれど、脳はまだまだ未知数。ママがなんとか素敵な子供に育ててみせるぞ~。最初はIQ60、・・コミュニケーションも微妙。身体もふらふら、はさみもにぎれず・・・もちろん絵もまったく描けず、5歳なのに、ほとんど2歳児みたいでした。いや、それ以下の機能もたくさんありました。
 「子供の脳に良いこと」を書かれた鈴木昭平先生が主催する、エジソンアインシュタインメソッドに出会って、ママが改善をさせることを学びました。そこを皮切りに、日々研究を積み重ね色々取り組み、相当改善してきました。、たまたま支援クラスができなくて、普通クラスの1年生に入学しました。2年の2学期から、支援クラスができて入ってます。算数の学習障害は、ひどく、相当苦労してますが、毎月毎月、必ず進化しています。日々はらはらどきどき。 天才ぼうやに育てるべく、奮闘中。パパと一人暮らしをしている大学1年生の娘と、医療関係に働くワーキングママ。
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1年生の2学期から週に1.5日学校を休ませて、ママがおうちでホームスクールをやりました。4年からは週二日になりました。さらに、5年の9月からは、2.5日に増え、3学期からまた、週2日にもどし、6年の後半からは、週に1日に減らしました。
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 昨年5年生からは、算数以外、試験的に普通クラスにシフトという快挙です。6年生は、すべて、普通クラスですごすようになりました。発達の改善に取り組みはじめて7年の歳月は、子どもをどんどん改善していきました。
 6年になって、不思議なセラピストのS先生に出会い、発達障害は意識の障害だ、ということを認識しました。意識が抜けたような状態のげんちゃん。その部分が改善されれば、発達障害のコアな改善につながると、がんばっています。中学は、地元の公立中学へ入学。国語と算数だけ、支援クラスで、マンツー指導を受けています。ホームスクールは中学からは中止しています。
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