げんちゃんの発達障害プロジェクト

カテゴリ:時間( 2 )

思考を広げていくための、フィンランド式カルタ

 
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  朝起きれないので、時計、というお題で、カルタにしてみました。ぞう、とか12ある・・・とか、汚くて読めませんが、それなりに、出てくることは出てくるげんちゃんです。

発達障害とは、脳と意識の乖離じゃないか・・・と気づいて、私はずいぶん納得がいきました。今までのげんちゃんの行動も、ほとんどそのことで説明がつくような気がします。

 時間のこと。
 土曜日は、朝仕事に行く途中げんちゃんを英語に送ります。ばたばたしているのでいつもぎりぎりです。げんちゃんは、睡眠が浅いのか、なかなか起きれません。今日は、のんびりはできないけど、遅刻ペースでもないような時間の進み方で朝が始まりました。

「げんちゃん、今何時?」
「え~っと、7時50分」
「何時に出かけたらいいのかな?」
「え~っと、8時15分」
「これは、時間がたっぷりあるの? それとも、時間がないの?」
「え~~っと・・・急がなければならない。」(いまいちわかっていない、考えたこともないのだろう。あと何分ある、とかいうことは、彼には、決して当たり前のことではない様子。時計読むことから、難しかったので、仕方ないと言えば仕方ない・・・)
げんちゃんは、チャレンジタッチに無意識に向かって、ゲームを始めていました。
「時間がないって、いうことは?」
と私、
「あ~あ~・・・急ぐ。」
と言いながら、げんちゃんは、段取りがすぱっと組めないようで、とりあえず、チャレンジはやめたけど、ぼ~っとしています。
「裸足だけど、・・」
「あ~・・・靴下・・・」

毎回、いらいらします。でも、こうやって投げかけてみると、彼は、「急ぎなさい!」という声掛けでは、いまいち動けないのがわかります。今、何時で、あと何分あって、それは、用意をするにはちょっと足りないかもしれない。だから、急いて、水筒を満たし、靴下をはき、お稽古バックを持ってきて、中を確認する。

こういう、当然の流れが、時間と対比しながらこなせないのです。やれやれ、6年にもなって・・・・
彼の意識は、時計というものと、行動というもの、それらをつなげたことがない。
何時からおけいこごとがある、というのはわかります。でも、それは、何時という一時点での把握で、きわめてぶつ切りな広がりのないものです。

朝の忙しい現場では、そうそうゆっくり声掛けはできないので、関係のないときに、こういうトレーニングをする必要があるのです。

真ん中に丸を書いて、「土曜日の朝」 と書き込みます。そこから、いくつもの線をひいて、そこから関連するものを書き出させます。
何時に行く、とか、どれだけの時間がかかる、とか、そこから広げられるものを、考えつく限り丸で囲んで伸ばしていきます。

フィンランドではこれを カルタ と言うらしい。

そして、あらゆる思いつくものを書き出したら、

「げんちゃん、今日、朝、どうだった? 」
「だめだった・・・」
「なんで?」
「〇✖▽・・・・・・・(なんかまとまりのないことを言ってます。)」
「そうだね、出かけるまで上手に段取りできなかったよね。じゃあ、来週は、どういう風にやればいいかな?」

まあ、こういうやり取りをしながら、広がったカルタの中から、最もコアになるものを抽出させ、5W1H を意識させた簡潔な文章におこさせます。


なんせ、げんちゃんは、朝、ばたばたして、なんか遅れそう、というので、ママに叱られる・・・そういう思考の広がりしかないわけで、時計、あとどれくらい、自分は何をし残しているのか、自分のやりたいことは何か、やりたいことをやる時間はあるのか、今日の道中での天気はどうか、車の込み具合はどうか・・・

広げようと思えばどれだけでも広がる思考の、ほんの最初の部分でさえ足を踏み込んでいない状態なのです。
 広げれば、すべて、できるはずだ、と、私は、確信します。このことに気づいたおかげで、漠然とした戦いではなく、発達障害はクリアできる、と確信するにいたりました。

昨日は、こんなこともありました。K先生のとこに行かず、テレビを見たい、と思ったげんちゃんは、めずらしくK先生のところに大幅遅刻、行っても、まったくやる気なしの一日でした。

家に帰ってきて、私は、紙の真ん中に「遅刻」と書きました。

「げんちゃん、また、ここからひらめくこと書いてみて。」

そう言うと、げんちゃんは、
「テレビ、塾、宿題・・・・・」けっこうたくさんのことを書きました。しかし、K先生のことがありませんでした。

「ねえ、げんちゃん、自分のことばかりだね。」

と言うと、げんちゃんははっとしたように
「迷惑」
と書きました。広げてやれば、広がる思考なのだ、と思います。

この樹形図、マインドマップ、とか、カルタ、とか言われる図は、発達障害の子にとってもいいです。

こういう手法は、フィンランドで繰り広げられている教育に見られるもので、ノートだって、箇条書きではなく、こういう形態で書くそうです。

早くから、こういう訓練をすることで、発達障害の子供たちの意識が、広がるようになる、と私は信じます。

発達の子に限らず、男の子は、女の子より、情報処理が広がりにくい面があります。こういう学習法、指導法は、応用できるシーンは、多岐にわたるんだろうな、と思います。職場で、トラブルに面した時に、とんでもない方向に対処するスタッフとかも、結局、発想の広がりがないんだと思います。職場訓練にだって応用できると思いました。

ただね~・・・・・ヤツの私に対する横柄な態度は、私に、冷静にカルタづくりをさせない面があって、ノウハウはあっても、なかなか、上手にはできにくい、という問題があるんですけどね~・・・親って、ほんとにむつかしいと思う。

しかたないので、手法を、K先生にも伝授してやってもらうようにしました。カルタ的声かけ、図に書くこと・・・げんちゃんにも、なぜそういうことをするのか、ということを、しっかり伝えて、訓練をするときでさえ、意識をもってやってもらうことで、早く、新しい境地を開いてもらいたい、と思うげんママです。発達育児、佳境に入ってきた気分です。

ファイト!

興味のある方は、フィンランド式教育関係の本をちょっと見るといいかもしれません。

フィンランド式、ですべてやる、ということではないけれど、昔学んでいたことが、今、ここで、私の発達育児にぴたっとフィットしました。
 げんちゃんは、もう、以前とは、まったく違うステージにいるのだと思います。



 

by glow-gen | 2017-10-21 16:15 | 時間 | Trackback | Comments(2)

時間の実体感と、時計の把握 

夏休みからこっち、考えてみれば、やっぱり、ぜんぜん違っているげんちゃんでした。

じわ~っと変わってます。よくなった~。ハッピー!ハッピー! なんてことは、絶対ないのだけれど、ありゃ・・・よ~く考えてみれば違ってる。
意識に焦点を当てて、引っ張って来ようとしてきたけど、イルカの直後は、今とは全然違っていたよね。

今では、ランドセルの中をきちんと整理して入れる、とかは普通だし、学校の引き出しの中も、昔より、意識できてました。
「明日の予定は?」
なんてことを、たまに聞いてみたり。・・・ぽつりぽつりと出てくる、ちょっとした兆しは、少しずつ多くなってきてます。でも、だめなものも多すぎて、ストレスフルな毎日は変わりません・・・とほほ・・・
ドラム缶を満たすのに、コップでせっせと水を入れているような感覚で、増えてない?と言われれば、増えてるけど、だから何? みたいな感じが抜けません。

多くの改善しにくいところの中で、時間の感覚は、なかなか普通の子のようになっていきません。時間とは、脳のどの部分を使って把握する、というものではないそうです。未だに、どうやって人間が時間を把握するのか、不明なのだそうです。確かに、多くの動物は時間を人間のように把握しません。
げんちゃんに
「ねえ、今日は、くもんは、何時間行ってたの?」

なんて、聞いても、しどろもどろです。私たち大人は、時間を追いながら暮らしています。起床時間も、就寝時間も意識してるし、覚えています。しかし、げんちゃんは、
「昨日何時に寝た?」
と聞いても、???

彼の意識が、いつもふわふわして、自分の行動さえ、なんとなく、把握できていない状態なのは、この時間への認識の困難さが根底にあると思います。
夏休み頃から、アナログ腕時計をさせて、時間を意識させるようにがんばってますが、なんせ、そもそも、時計というものを、ぜんぜん手中におさめていないげんちゃんは、”遅刻しても、何分遅刻してるからやばい”、とか、”あと、時間までどれだけあるから、余裕ある、とか”、測る物差しをもたないような状態なのです。

 おけいこごとも、遅刻はしょっちゅう、かと思えば、時間より、極端に早く行ったり・・・

とにかく、時計を手中に納めることから、と、やむをえず、2年生の、時計ドリルなどを、合間合間にやっています。なんせ、膨大に学ばねばならないことが多くて、時計だけに、時間をとることもできませんが・・・

 そもそも、多動のお子さんが、すぐにそわそわするのは、時間の感覚が狂っているから・・・という説もあり納得します。たった5分が1時間に感じられれば、そりゃあ、そわそわもするでしょう・・・

 「ねえ、10時30分からだったよね。今50分だよ・・・何分おくれてしまってる?」

こういう問いに、すらすら答えられるようになれば、げんちゃんは、色んなことが同時に進むのではないか、と思いますが、この時間把握は、けっこう大変です。げんちゃんの知的なトラブルは、ほんとに、当初私が考えていたより、相当ひどいものだな、と感じるこの頃です。

つまり、6年生くらいになると、他の子ども達は、こういう基本的なスキルは、当たり前のようにものにしているので、げんちゃんのようなトラブルを持つ子供達と、どんどん差があいて、はるかかなたに行ってしまうように見えるのは、当然のことなのかもしれません。

 それを考えれば、同じ距離をおいて、ついていっているようでもあるげんちゃんは、やはり、かなり進歩していると認識してもいいのかもしれません。まあ、そういうことにしておきましょう。モチベーション維持のために・・・・笑

 さて、ちなみに、今更のような時計の学習ですが、問題集を見ると、50分引く30分・・・20分・・・みたいな発想で教えるものが多いのですが、図形で教えた方がいいと感じてます。
30分は半円形・・・つまり何かい? これは、円のどれだけ? そう、半分だよね。じゃあ、3分の1は?  そう20分・・・扇型だね・・・たまたま扇子が近くにあったから、
「扇子は、20分だぜ、・・・・」

そうそう、扇子いいかも・・・ばっと広げて、これは何分? なんて直感ゲームをします。

 指でもできます、10分の大きさは? 15分は? とか聞きながら、形を再現してもらう。1時間に対して、どれくらいの大きさなのか、を感じ取れれば、20分遅れるってことはどれくらいの遅刻なのか、量感を持って感じ取ることができると思います。
(まあ、これだって、今だからできることで、つい先日まで、”半分”の感覚さえなかったのですから・・・)

 そういう量感のなさ。それが、げんちゃんの根底にいつも流れている、宇宙人的生活を作っているのだ、と、思うこの頃です。

生活の中で、しょっちゅう時間に意識が行くように、声かけも頻繁にしています。ほんとに、げんちゃんに対応するエネルギーは、普通の子の何倍ものものです。

どんどん月日は流れているけれど、老け込んでいる暇もない!

追記
コメント欄で、haruking7さんに、タイムタイマーというのを教えていただきました。
発達障害の子たちのような子のためのタイマーだそうです。
ありがとうございました。






by glow-gen | 2017-10-14 11:01 | 時間 | Trackback | Comments(16)



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 「子供の脳に良いこと」を書かれた鈴木昭平先生が主催する、エジソンアインシュタインメソッドに出会って、ママが改善をさせることを学びました。そこを皮切りに、日々研究を積み重ね色々取り組み、相当改善してきました。、たまたま支援クラスができなくて、普通クラスの1年生に入学しました。2年の2学期から、支援クラスができて入ってます。算数の学習障害は、ひどく、相当苦労してますが、毎月毎月、必ず進化しています。日々はらはらどきどき。 天才ぼうやに育てるべく、奮闘中。パパと浪人生の娘と、医療関係に働くワーキングママ。
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